「インパクト投資」が急拡大=格差、環境を改善し利益も
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毎年「急拡大」って聞くけど、毎年急拡大してたら、もっと認知が広まってもいいと思うけど、まだまだという印象。
毎年ソーシャルビジネス「だけ」で50億くらいの売上を出しているこの企業が注目されてないので。ま、広報が下手というのもあるけど。笑
https://www.borderless-japan.com/
注目のコメント
世界の課題をリストアップすると、SDGs
https://sustainabledevelopment.un.org/?menu=1300
で挙げられているような課題に行きつくことが多いと思いますが、この中ですでに事業/投資のエコノミクスが計算できるようになっているのはまだ1.のマイクロファイナンスと7.の未電化地域の電化(PAYG(Pay-as-you-go)オフグリッド・ソーラー事業等)くらいだと感じています。
この2分野では日本の業界でも、マイクロファイナンスのGojo & CompanyさんやPAYGオフグリッド・ソーラーのWASSHAさんがよく知られていると思います。
一方で、この2分野に次いで課題/事業/投資の各観点から注目をされてきている分野として
・農業バリューチェーンの構築(2.)
・教育(4.)
・ヘルスケア(5.)
・上下水道インフラの整備(6.)
・中低所得者層向け住宅供給(11.)
などが挙げられます。
日本発でも、ポリグルさんという水の浄化事業をアフリカ等で行っていらっしゃる事業者さんがテレビ番組で報道されていたのを観られたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これらの新分野は昨年仕事でかなりリサーチを行ったのですが、残念ながらまだセクター自体として投資のエコノミクスが計算しづらいことが多かったです。
エコノミクスが計算できるマイクロファイナンス、未電化地域の電化とまだ難しい新分野の差は、個社の話というより、マイクロファイナンス分野はここ20~30年で世界中で法制・プラクティス・人材も含めたエコシステムが確固たるものになってきており、未電化地域の電化も2010年代に入って急速に東アフリカを起点として西アフリカ、南アフリカ、南アジアでエコシステムが醸成されてきているのに対して、新分野はまだエコシステムといえるようなバリューチェーン・ネットワークが無いことだと感じています。
パイオニアがおらずエコシステムすらない分野で事業を立ち上げるのは本当に大変だと思うのですが、こういう新規分野のエコシステムの醸成加速、アントレプレナーの中のアントレプレナーの方々をファイナンスという面でサポートするのは資産運用業ではなかなか難しいため、体系的な寄付や、寄付と投資の中間のような仕組みは何かないのかな?とふと思いました。今これの中南米に関する情報を集めています。途上国向けのインパクト投資の例に漏れず、中南米向けのインパクト投資もマイクロファイナンスが多いのですがそれを除いてもEdTechやHealth Techそして貧困削減(低所得者向けファイナンスのスタートアップ)、クリーンエネルギー向けも一昨年あたりから急に増えてきています。中南米におけるインパクト投資は次のステージに入っているような気がしています。
インパクト投資は、成長段階にある国では通用するかもしれないが、成長が停滞しているところではとても長い目でみないと難しい。
インパクト投資の「インパクト」がさすのは最終的には経済効果。経済効果も大事だけど、人権の方がより上位概念であることも忘れずに、インパクトがあるかないか以前に、まずは一人一人にはwellbeingの権利があることを忘れてはいけません。
一歩間違えるとかつての杉田議員が発したように「LGBTは生産性がない」など、人権よりも生産性などといった決して人権の上に来てはいけない概念を是としてしまいかねない危険性があることを十分に理解する必要があります。