ジャック・マー会長、「2019年はチャンス」とポジティブ思考
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マー会長の引退表明は、SNSの世界においても最大級の話題だった。
「中国が変わったのは、馬兄のおけげだ、ありがとう。」
「今後は教育や慈善事業において、中国を代表して活躍してほしい。」
というような声が多かった。圧倒的なカリスマだけでなく、本当の兄貴のように慕われているのだ。こんな人物は他にいない。
実業の世界に入る前、彼は杭州市で英語教師をしていたことは、よく知られている。教師の仕事は「気に入っていた。」そこで、実業の第一線を退き、教師という天職にもどるのだ、とも評された。今回の講演内容は、まさしく教師が生徒を教え諭すようなものである。実業界の教師として磨きがかかっていくことだろう。メディアに登場する機会は減ったが、存在感は相変わらずである。過去20年余り米中貿易は発展を続けてきた。問題や矛盾がないほうがかえって不自然で、矛盾があって当然。
確かにそうだ。重要なのは「企業は己の基本的な業務を向上させる努力を怠ってはならない。己が強くなることでのみ、大きな洪水や風浪に対処できる。さもなければ、飲み込まれることになるだろう」
感心します。最後の発言、「同じ経済政策の下にある」「長期的計画を進められる数少ない国」からは、これからのアリババないしはテックジャイアントの方向性を匂わせていると見られそうです。
実際、2015〜2017の規制緩和でデジタル企業が国レベルの力を持ってしまい、2018年は政府からの圧力や規制が逆に目立つ年でした。この流れの中、政府に目をつけられた状態を改善したいテックジャイアント(特にアリとテンセント)は「既存業態との協調」を意識するようになっています。
そうした流れを踏まえて改めて全体を読むと、2019はそうした融合の年であり、それをアリババはリードしていくよ、だから既存業態も無理せずアリババを頼りなさい、と読み替えられると思います。