地方銀行買収やリテール再開の可能性はない
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日本の地銀やリテールには興味はない、とはっきりとした意見で気持ちいいですね。銀行とフィンテックに対する見方(下記引用)や次の金融危機の可能性ときっかけ(①サイバー攻撃、②量的緩和の終了、③シャドーバンキング)についてもクリアな意見で、参考になります。
>>>引用
われわれは銀行であり、非常に厳しい規制の下に置かれ、非常に大きなバランスシート上のコミットメントも抱えている。現在台頭しつつあるフィンテック企業は、こういう厳しい資本や規制に縛られたくないと思う。彼らとわれわれ銀行がパートナーを組むという形で当面進んでいくと思う。シティは以前プライベートバンクの時に仕組み債を使う際、コンプラ面の未熟さから、顧客との大きなトラブルを続発させ、金融庁から撤退させられた経緯もあり、日本で改めてプライベートバンクやリテールを行うのは、かなりハードルが高く、ある意味、ここで言っている様に、ホールセールの方が儲かるので、おとなしくしておいた方が良いでしょうね。
引用
――日本の地方銀行は低金利や競争激化のせいで、経営的に非常に苦しい状況にあります。地銀買収の考えはありませんか。仮にそういう話が来たら、検討するのでしょうか。
私たちのビジネスはあくまで、大企業や機関投資家など、大きな顧客にサービスを提供することだ。それに対し、日本の地方銀行の最終顧客は、やはりリテールが中心になる。確かに日本の地銀は低金利の環境の中で、なかなか十分なリターンを上げられず、苦しんでいることは私も理解している。しかし、ビジネスがあまりにも異なるので、(地銀を)買わないか、と言われても、おそらく買わないと思う。一言でいうと、現状維持で新しいことはやらない、
絞り込んだ領域でシェアを拡大することに当面注力する、
ということですね。
米銀の日本代表としての立場では、これ以上のことは
思っても言えない。
既存の金融機関は、今のところこれが精一杯だと思う。
私が彼の立場だったら、同じことを言うしかない。
大いに共感する。
他方で
だから、金融のこれからが面白い、と思ったりしています。