米「出会い系サイト」がセリーナ・ウィリアムズを広告起用の理由
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記事内にある「Bumble」は、1990年生まれの女性創業者によるマッチングアプリです。それまで男性主導的だったマッチングアプリの仕組みを、女性主導型にすることで差別化し、幼い頃から自然とフェミニズム思考を持っている同年代の米国人女性に圧倒的な支持を受けました。
このような、女性をマネジメント層に持ちサービスの根底にフェミニズム思考を持たせたサービスが、90年代以降に生まれた新世代からの信頼を勝ち取り、ビジネス的に成功するという話を近頃非常によく聞きます。
男性受けの良いセクシー路線の下着を売るヴィクトリアズシークレットも今や新世代には支持されず、早々にセクシー路線から外れ、普通体型モデルを積極的に活用したアメリカンイーグルや、胸を極端に大きく見せず自然なラインで楽に着られる下着を売るスタートアップのオンラインストアが、売上を着実に伸ばしています。
日本においても、昨今の女性表現を巡る広告炎上の例を見ると、徐々に消費者が企業のフェミニズムに対する考え方を見極め選択していく流れになり、男性だけで作られたであろう小手先の女性向け商品やマーケティングは見透かされることになるのではないでしょうか。時代の流れとサービスがマッチした成功事例ということですね。逆に、フェミニズムに限らず、今の流れである「多様性」を欠いた企業活動は指を指される時代に突入してきていますよね。
この間、Instagramのフィードに、「30歳を過ぎると身体に変化がありますよね、あなたは大丈夫?」というようなメッセージと子持ちで太った美人とは言えない顔の女性のイラストが描かれた広告が流れてきました。30代に見えないような綺麗な30代女性が沢山いる中で、どうしてそんな容姿をわざわざ描くのでしょうか?また、家庭があり子供がいる設定になっていたのですが、晩婚の世の中。そうじゃない女性だって多いはずです。たとえ自分の身体がくたびれて緩んでしまっていたとしても、そんな描き方をされた広告が自分のフィードに流れてきたのを見て、ポジティブに共感できるでしょうか?ユーザーだって馬鹿じゃないので、自分が30代だから広告が流れてくることくらいわかります。実際、30代はこうだと押し付けられているようで不快だというコメントがいくつか付いていました。「30代は育児で疲れて老ける」とも読み取れるメッセージが多様性に反しているから、ユーザーは違和感を感じたわけですね。その広告は、その非難コメントがくっついたまま2回流れてきました。。非難が付いたまま拡張配信しているのですよ?
時代に合ったメッセージは、バンブルのように共感を得られるし、合わなければ非難を生むことも。火がつけば拡散されることもありますからね。企業も個人も発信するメッセージや自身のブランディングを気をつけないとですね〜。