ユニコーン企業の秘密
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ちなみに中国でも、今年半ばに同じようなユニコーン企業調査(中国の101社対象)をPwCが出しています。創業者の年齢という項目はないのですが、この中の49%の企業で、トップを含めた高級幹部(CxOクラス)の平均年齢が39-48歳(1970年代生まれ)である、というデータがありました。
連続起業家が多いとか、大手企業での勤務経験を経て起業する人が多いとかも含め、米国と中国の起業家像は非常に似ているところが多いな、と思いました。ユニコーン195社の調査によれば、
1) 創業者の数は2人〜3人が最も多い
2) 創業CEOの半数以上が35歳以上
3) SaaS/B2Bの創業者の年齢は低め、ヘルスケア/バイオの創業者の年齢は高め、そしてB2Cの創業者はミレニアルだけではない
4) 創業者の50%が10年以上の職務経験を有している
5) スタートアップに直接関係する業界での勤務経験は重要ではなく、CXOの場合は重要性がさらに薄れる
6) 60%近くが連続起業家である
7) 90%近くがアクセラレーターに参加していない。残り10%のうち、参加者が最も多かったのはYCGMO VenturePartnersの投資先で、ユニコーンだった会社、現在ユニコーンな会社(未上場でVal1000億円以上)が累計3社ある。そのうちの一社はもちろんメルカリなのだが、この3社の内2社が、この調査にもあるように実際にシリアル起業家だった。当然だ。第一に、初回の成功で一定の資産があり100億円、200億円程度の買収提案が来ても面白くもない。第二に、初回の成功よりも10倍以上成功しないと成功だと感じない。この心理作用によって成功のバーが恐ろしく高くなる。第3に、一度やった事を二回目にやるのは、10倍簡単で成功率も10倍になる。なので成長速度と高さが違う。
しかし3社の内、1社は初回起業だ。この起業家はなぜだか最初から恐ろしく目線が高く、その理由は10年お付き合いしているが、わからない。天性のものなのだろう。
全てに共通しているのは、最初から経営チームが強烈に強い点。これは強調しすぎてもしきれない。
経営チームを意識したい!