型枠にシートを貼るだけでコンクリ表面が“すべすべ”になる鹿島の「美シール工法」、港内工事の塩害にも対応
コメント
注目のコメント
KJさんがおっしゃる通り、コンクリートに関しては見た目の良さは性能の良さにもつながるとは、①でもコメントした通りです。
②でまとめているように、コンクリート表面の出来上がりとは、施工(打ち込み・締固め)に加えて、「型枠」が大事です。
型枠とはコンクリートが固まるまでの入れ物ですが、コンクリートが固まるまでの支えになると同時にコンクリートの形と表面に影響を及ぼします。
コンクリートの耐久性を強くするには、表面にこだわることが大事です。
なぜなら、コンクリートとその中の鉄筋に対して悪さをする様々な因子(酸素・水分・塩分・二酸化炭素etc...)をシャットアウトすることができるからです。
従来、これはコンクリートの表面を塗料などで被膜したり改質剤を使用したり、他の材料でカバーする方法がメインでした。
これに対して、コンクリート作製時の型枠や養生をこだわることでコンクリートそのものの表面を改質する、という方向は近年のトレンドです。
セメントに対して水が多いと、比重の軽い水が浮き出て表面から滲み出てしまい(「ブリーディング」という現象)、これによって空隙ができたり粗い表面になったりと、美しくない肌面になります。
こういった美しくない肌面は外来因子が容易に侵入できるため、耐久性を低下させます。
KJさんの疑問に勝手ながら答えると、水分量が少ないほうが強くなる、というのは仰る通りです。
しかしながら、せっかく練り混ぜた水が逃げてしまっては、水との化学反応が100%発揮される前に逃げ出してしまうので、結果としてボソボソの(セメントが粉のままの)コンクリートができてしまう、といったようなイメージをして下さい。
これに対して、もともと水の少ない強いコンクリートでは、逃げ出すほどに水が余っていないため、放っておいても意外と綺麗な肌面になります。
いずれにしても、コンクリートの硬化というのは水との化学反応であるため、化学反応の役割をしっかり果たしてもらうまでは水を逃がさない、ということが大事です。
①【美しいコンクリートを追求、全員で知恵絞る】
https://newspicks.com/news/3545145
②【清水建設/京都のホテルで超撥水アート型枠/杉の木目 鮮明に転写】
https://newspicks.com/news/3545550最近いろいろ勉強させていただいているコンクリート。記事にあるように表面が美しいコンクリートは良いコンクリートという理解。ただそれは普通に施行をしたときに、しっかりと欠陥なく上手くできたという証拠だと思っている。
本記事によると、このシールは水を内部にとどめることで表面をきれいにする。ただ、水が少ない方が強いコンクリートになるという理解(下記もご参照)。
外部流出が減っても中でしっかりと水和反応が進んだり、最終的には品質が担保されているから使われているのだと思うが…
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jy_21.html