IR計画、3地域が提出へ 大阪府・市、和歌山県、長崎県
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インバウンドは西高東低なんです。訪日外国人入国者数では、成田空港がトップですが、ビジネスニーズがつよいのが東京を中心とした首都圏なので、そうなりますが、観光ニーズに限るとアジアから近く、LCCの直接就航も多い西日本エリアが強い。
と、同時に、この人口減少社会でも、まだ東は国内需要の恩恵が大きい。東京都はもちろん、横浜市でさえ、大阪市よりはるかに大きな人口を、持ちます。
なので、インバウンド需要を見込んだビジネスには、九州含む西日本エリアにとっては「今後生きていくために必ずやらねばならない」ものであり、東日本エリアにとっては「うーん、やらなくちゃいけないんだろうけど、バランスがなぁ。どうかなぁ。」となる。
北海道は、西日本エリアと同じ戦略を取るべきだが、苫小牧か。もともと、製紙業のまちで、煙突立ち並ぶ工業地帯です。製紙業の未来が明るくないのは自明の理なので、なるほど、と言う気がしますが、立地や地域文化の点で、いきなり最先端のサービス業へと、地域が転換できるかな?というところでしょうか。どう考えても大阪。絶対にまずは大阪です。
日本にIR=統合型リゾート施設ができたとして、どういった人が上顧客になるのでしょうか?
現在日本に来ている外国人は、東アジア、すなわち中国・韓国・台湾・香港が全体の8割を占めており、今尚増え続けています。将来日本にカジノを含むIRが出来たからと言って、欧米や中東のお金持ちが、急に日本に殺到するとは想像できません。結局は、東アジアの富裕層がターゲットになります。
ですから、国内では誘致合戦が熱を帯びつつありますが、真のライバルは、マカオやシンガポールになります。東アジアのお金持ちが、快適に過ごせるかどうか、気持ちよく大枚を叩けるか、マカオ・シンガポールではなく日本を選んでくれるかどうかが肝です。
和歌山は関空からも近く、海もあります。また仁坂知事がかねてより熱心誘致に取り組んで来られ、和歌山選出の二階先生もIRに肯定的です。ただ、和歌山マリーナシティを中心にIRを作ったとして、周囲のコンテンツが大阪に比べるとやはり乏しい。マカオやシンガポールに比肩するまでには、もう少し戦略を練らねばなりません。
だから大阪、まずは大阪です。多くの外国人を魅了してやまない大阪こそ、IR第一号にふさわしい。大阪には、東京にできない事をどんどんやって、革新的、創造的な都市になっていただきたい。