「TikTok」の次はインスタントメッセンジャー「flipchat」、バイトダンスが秘密プロジェクトを公開
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たかだか数年前まで、中国発の一般ユーザー向けサービスが日本で流行るというのはなかなか想定しづらいことでした。ゲームのUIをとっても、明らかに違和感のあるフォントを活用しており、素人目でも一発で「中華系だな」と一目でわかりましたし、幾ばくかの心理的抵抗があったものです。
それだけ中国企業のローカライゼーションが洗練されてきたということであり、同時に、世界中でこれだけ同じサービスが使われるようになったことで、地域や文化の違いを超えて、UIやUXに関する感覚が共通化してきているということの表れなのだと思います。
同時に思うのは、中国人のデータはグレートファイアーウォールで強固に囲い込まれているのに対し、日本人はせっせと中国企業に対してデータを献上しているということ。政治と商売、文化は切り分けて考えたいのですが、看過できない規模の問題に早晩発展することでしょう。
もし個人でこうしたメッセンジャーを使うのであれば、お隣の大国に対する不穏当な表現やネガティブなやり取りは、たとえクローズドなコミュニケーションであっても絶対に避けるべきでしょう。たかがSNSごときで何を言っているのだと思われるかもしれませんが、将来後悔する日がくると思います。中国のネットサービスを突き詰めて考えると、一つのアプリで多くの要望を満たすことができるものが人気を獲得すると思っています。Wechatは単なるチャット機能を越えて、フードデリバリーの注文、シェア自転車の使用、レストランでの注文予約ができます。アリペイも決済だけでなく、新幹線の切符予約、資産運用、公共料金の支払ができ、多くの方がこの利便性を享受しています。
中国版TikTokも、単なるショートムービーやライブ動画プラットフォームの域を越えて、TikTokの動画機能を起点として、EC、ホテル予約、レストラン予約にまで拡大しています。新サービスとされているflipchatもその思想に基づいてリリースの日を待っているのではないかと考えています。
日本ではここ数年で、中国発のサービスが「日本化」しながら受け入れられていると感じています。日本の皆さんが、中国版TikTokのみならず中国の新興産業の動きを知ることは、タイムマシンのように、日本市場の未来を、先取りすることに繋がると日々感じております。勢いすごいな。次々と新しいサービス出してる。しかも中国国内だけではなくグローバルを本気で狙ってるのがカッコいいね。Bytedanceはアジアでの採用も超アグレッシブ。