習近平が目指すAI覇権は、中国と世界に何をもたらすか
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政治リスクコンサルタント会社のユーラシア・グループは今年のリスクに「テクノロジー冷戦」を挙げていましたが、まさに2018年はテクノロジーの覇権をめぐるアメリカと中国のせめぎ合いが顕在化した年でした。中国が国策として進めるAI開発が一党独裁の政治体制、そして中国の対外戦略にどのような影響を与えるか、気鋭の東アジア研究者のスティーブン・ナギに読み解いてもらいました。
注目のコメント
僕が留学していたミシガン大学のAI関連(ビッグデータ分析、自然言語処理、など)のクラスでは、アメリカの大学であるにもかかわらず、60%が中国人、20%がインド人、20%がその他、という状況でした。
自分の金で来てるのか派遣なのかは分かりませんが、22〜26歳くらいの大勢の若者がアメリカにAIを学びに来ていることを鑑みると、少なくとも今後5〜10年は、中国に圧倒的な力が集中していくでしょうね。
ちなみに日本人は1%未満(300人中2人)でした。AIはすでにインフラ化して、実ビジネスにどんどん応用されてきているようにも見えます。この記事にない、別の切り口からコメント。
・中国に限らずではありますが、中国のAIベンチャーのほとんどがちゃんと利益を上げられていない状態で、どんどん新しいビジネスが生まれています。それだけ勢いがあるといえばそうなのだけど、その行き着く先は?
・中国ではDNNのコードを書けるというだけで、学部卒でもものすごい高給を提示されるとのこと。適正な給与提示がなされているのであればよいのですが、もしこれがバブルだとしたら?AI覇権が何をもたらすか?
もっぱら地政学的な議論がなされていますが、
タイトルのその問いにストレートに答えるなら、AIがもたらす最も大きな影響力は経済力、国力です。
例えばPwCは向こう20年でAIによって押し上げられる世界GDPの約半分を中国が持って行くと予想しています。
AI産業振興が十分で、人口が大きい国が、AIによる経済恩恵を多く被り、逆も真、故に日本が大騒ぎしています。
https://www.pwc.com/gx/en/issues/data-and-analytics/publications/artificial-intelligence-study.html