「育休、最高じゃん!」という姿勢が社内や世の中を巻き込む
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— ネガティブな質問になってしまうかもしれませんが、育休を取ったことで失ってしまったと感じることはありますか?
魚返:そうですね……。本音のところまで降りていくと、多分「ハングリー精神」みたいなものが、以前よりは失われたような気がします。以前は「あれもこれもやってみよう、あらゆる仕事をチャンスだと思おう」みたいな意識が強かった。そういう「量」的な部分でのハングリー精神が、最近ではなくなったな、と。その代わり、仕事の「質」に対しては、むしろ以前よりシビアになったとも思います。出産当事者である女性でさえ、育児休業(決して“育児休暇”ではない!と魚返さんは主張されます)をとることには、多少の困難さや不安を覚えてしまうもの。そんななか、電通という大企業で育休を取得した魚返さんが語る「ノンストップでキャリアを積み上げることだけが、人生において重要なことではない」という実感は、私たちに多くの気づきと励みをもたらしてくれました。
まだまだ「万人が諸手を挙げて育休を応援してくれる」という環境や関係は整っていないかも知れない。それでも諦めずに、社内外においてコミュニケーションを取り続け、関係を構築していく。それは、育休後も続いていくキャリアや人生において大きな財産になるだろうと、強く実感させられたのでした。