【解説】Uberだけじゃない。今、ユニコーンがIPOを急ぐ理由
NewsPicks編集部
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米国IPO調達金額の史上最高はドット・コムブームの2000年でした。今年はそれを凌ぐ勢いでいまのところ推移しています。もちろんテック系のみならず全セクタ伸びておりテック系は全体の半分にも満ちませんが。
理由は第一に株高です。
これだけ市場が強いうちに出ておこう、という向きが2017年ころから増え、さらにそれが10月以降の下落と今後の景気の不透明さが増してきたことにより駆け込み需要が増えています。
第二に、ごく一部のデカコーンのバリュエーションは青天井に上がっているが全体としては選別が進んでおり、このまま永遠に巨額の調達ができる保証もなく、また来年以降の調達においてはダウンラウンドも十分にありえるような局面に入ってきたことです。
第一と第二の理由を持ってして、上場、未上場のバリュエーションの差がなくなってきた、という言い方もできます。
大きくなった企業のIPOするしないの判断は、優れて損得勘定のみで決定されます。IPOはタイミングが大事とわかってはいても、景気動向に加え、業績や審査期間にも左右されるのでベストなタイミングを計るのは相当難しいですね。
個人的には、2006年のライブドア・ショック、2008年のリーマン・ショックで、IPOの入り口が極端に狭くなり、IPO数がしばらく激減した記憶が鮮烈ですが、景気動向だけじゃなく、コンプライアンスの動向などにも注意しながら(最近だと電通の件や、フィンテック系事業の当局の解釈など)投資先にIPOの準備をアドバイスするようにしています。