ソフトバンク障害、総務省「重大事故」と判断
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注目のコメント
いずれにしても30日以内に詳細な報告をしなければならないですね。(しない場合罰則があります)
電気通信事業法第28条
(業務の停止等の報告)
第二十八条 電気通信事業者は、第八条第二項の規定により電気通信業務の一部を停止したとき、又は電気通信業務に関し通信の秘密の漏えいその他総務省令で定める重大な事故が生じたときは、その旨をその理由又は原因とともに、遅滞なく、総務大臣に報告しなければならない。
※総務省~重大な事故の報告
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/jiko/judai.html今回の通信障害は、警察や消防への緊急通報にも影響が出たそうです。
このような事象が起こりうる、ということが認識されたことは1つ大きな変化を生むかもしれません。卑近な例でいうと、スマホによってトレードをしている人などは大きな損害を起こしうるし、その補償を受けることはできません。個々人がリスクヘッジの方策を用意しておくことが必要であることを認識させる良い契機だったかもしれません。
不具合の原因について同社では、「LTEに関わる交換機の不具合のため」としているそうです。障害の詳細について同社広報部に確認したものの、「発表以上の内容はお答えできない」としたとのこと。
これほど大規模な通信障害はそうそうなかったのではないでしょうか。
今後決済をスマホで行う機会などが増えていくと、キャリアに依存していることで発生する問題の規模も増していきそうです。昨日下記でコメントした通りで、通信が規制産業なのはインフラだからで、スマホ普及で一層生活に浸透していて、停止時の影響は大きい。要因がソフトバンクというよりはEricssonではあるが、それでも事故の事実は事実だし、今後さらなる当局の動きも出てくるだろう。
https://newspicks.com/news/3513419/
なお、本件は親子上場とかガバナンスは関係ないと、自分は思う。他国のキャリアでも同様の障害が起こっているわけでそこに因果はない(なお個人的には親子上場には反対)。
単純に通信インフラの設計として、スペック・コストに鑑みて当該機器をインストールするキャリアもあれば、他のをインストールするキャリアもあったということ。
あと冗長性の議論は、よりあった方が良いのは誰しも合意するし、キャリアは普通の人が思うレベルでなく様々なシナリオを一般的には考慮している(規制産業なんだし、当たり前だが止まることへの感度は死活問題なわけで…)。
問題は、その冗長性に対して多くの人は「常に」コストを払うのかという点。コストが上がれば当たり前だが経済活動は止まる(ちなみに一キャリアの通信が死んでも固定線など代替はあるから自分はそれで高いキャリアを選ぶことはない。逆に原発は月数千円の負担なら事故の不可逆性考えれば許容できる。これは人によって何をリスクに感じ、リスクコストとして何を払えるかの価値観の問題)。