ワールドがDtoC事業に参入 オーダースーツからレンタル、保管まで
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注目のコメント
D to C事業ってなんだ?と思いましたが、direct to consumerとのこと。既存ブランドでも自社ECもやっているのでそれはdirectじゃね?と思いましたが、どうやら店舗を持たずにネット直販のみのモデルをD to Cと呼ぶ模様。アメリカでのトレンドをまとめたこの記事が面白かったです
https://blog.btrax.com/jp/d2c/システムの開発は今年の3月末、ワールドにM&Aされたオムニスさんが手がけたとのこと。オムニスさんはもともとファッションレンタルのSUSTINAを運営していたベンチャーで、開発力があり、コンシュマー向けサービスのことが分かり、開発チームとしても成熟しています。つまりシステム開発をモダンな体勢で内製化できたということを意味していて、このことはワールドさんの大きな強みになるでしょう。(オムニス代表の上田さんはテクノロジーに明るく一歩も二歩も先を見通す、とてもクレバーな方です。)
なお、スーツのD2C分野では長らくノウハウを培ったスタートアップのFABRIC TOKYOさんが先行して伸びています。
https://fabric-tokyo.com/
「アンビルト」はコーディネートを決める時間的コストを嫌う層をターゲットにしているとのことで、金額感含めてどこまで合理性を徹底的に追求できるか、あるいはその仮説がはずれたとわかったときにいかに素早く方針転換できるかがキモになってくると思われます。
いずれにしてもテック部分の内製化は非常にパワフルな強みになるでしょうね。D2Cを勘違いしている方が多いように思いますが、D2Cのキモはサプライチェーン上で自社と顧客(プラス協力工場)しか登場しない=中間マージンがないことです。
ワールドの場合は中間に商社が入り、かつ実店舗(直営店や卸店)が入るのが通常だと思いますが、商社と実店舗がない点が今回の特徴です。
但し、今回の取り組みはうまく行かないように思います。理由は商社は単に作るだけではなく、商品の企画から工場の生産コントロールまで密接に関わっており、アパレルの原価率維持に一役買っているため、その存在がない状況でのビジネスは難しいからです。
商社については詳しくはこちらにて。不要と言われて久しいが、その必要性から生き残り続けている。それがアパレル商社です。
https://www.google.com/amp/s/gamp.ameblo.jp/takukawai/entry-12344155769.html