マイクロソフトが、時価総額でアップルに追いついた理由
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サティアCEOでのMSの復活はWindowsというOSへの固執から脱却し、Office365というアプリケーションへと回帰したのが最大要因かと。クラウドシフトとオープン化は、この素晴らしいソフトをどうやったらユーザーに最も広く簡単に使ってもらえるか、から導かれた自然な解に過ぎない。
ユーザーの声を聞き、それに寄り添う事。他人の声や他社のやり方を聞き、学ぶ。サティア氏はそういった謙虚な姿勢を持ち合わせた人だとMS社員から聞いたことがあります。Windowsが栄華を誇った頃、ユーザーを惹きつけたのはワードやエクセルであって、Windowsではなかった。プラットフォーマーの甘い汁を吸ったMSがスマホシフトでiOSやAndroidにその座を開け渡し、パワープレイでWindowsの復権を目指したバルマー時代からの顧客回帰。
創業者でも無い生え抜きCEOのトップによって、MSほどの規模と成功体験を持った企業がここまで変われるという、日本企業にとっても示唆深い復活劇と思います。マイクロソフトが追いついた、というよりはアップルが凋落したという方が表現としては正しいのではないか、とも若干感じますが、とは言えテクノロジー企業の株価が下落していく中で持ちこたえていることには理由が存在します。
例えば、アップルに対して投資している人たちはiPhoneの販売低迷を不安視しているし、フェイスブックとグーグルはトランプ大統領の牽制をフェイクニュースの責任などの論点で受け続けています。
そのような顕在化されるリスクが比較的少なかったというのは実は重要で、相対的な優位性を形作ることに繋がります。
構造的には、単純に法人顧客に対して最新技術のサプライヤーになるというモデルがハマったこともかなりの功績で、クラウドコンピューティングの注力は経営判断として大成功でした。
もうWIndowsはマイクロソフト社のだけでビジネスの中核ではありません。「理由」は色々な見方がある。記事にある定性的な変化はその通りだろうし、それゆえに成長期待が回復し、またこれまでトップだったAppleは成長期待が下がっている。
それが定量的に如実に表れているのがバリュエーション。下記でコメントしたが、利益はAppleの方が上だが、マルチプルでMSが大きく上回っている(予想PERでMS23倍、Apple13倍)。
https://newspicks.com/news/3506800