賛否両論を経て。「LINEメッセージ取り消し機能」実装の真相
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mixiの足あと機能戦争を思い出しました。
「こんなちょっとした事のために社内会議とか…」と思われるかもしれませんが、UX設計上とても重要なファクト。自分のプロダクトに置き換えて考えたときに「そんなんどうでもええやろ」と安易に決めないように気をつけないとなぁ…と。
注目のコメント
先日のPMカンファレンスでとてもとても良いプレゼンだったから、記事になってとても嬉しい。
たくさんの意見が出て大混乱した末に「決めの問題だ!」となる時こそ、美学や哲学、サービスの理念が真に問われる時だと毎回思います。
それは間違いなくとても難しい決断であり、あとで振り返ると超重要な分岐点になってる。
このメッセージ取消機能は、LINEリリース前にあった「既読」機能論争に次いで、メッセージングの根幹に関わるとても重要な仕様変更でした。
不思議なもので、何度も議論を繰り返すと、議論の中で同じ道をまた通ってるなぁ(それこの前も議論点になったよね?)という時があるのですが、螺旋階段のようなもので、同じに見えても積み重なって来ていて真の答えに近づいて来てる感覚があります。
そして、しばらくすると良い景色が見渡せるようになった瞬間が必ず来ます。あらゆる意見や議論点を踏まえた上で私たちは何を大事にしているかがクリアになり、胸を張って決断し、後悔なく前に進めると確信できた時です。
その過程では「もうこれでいいじゃん」「これで決めちゃいましょう」と言う声が何度もあがるので、精神的にも自問自答して結構しんどいですが、そこを踏ん張って向き合う事が良いプロダクトやサービスを作る根幹だなと思います。LINE内に数ある事業の中でも、生活インフラ化している「メッセンジャー」への追加要件は、相当に慎重な議論が行われているようです。
それはLINEが他のプラットフォーマー(GAFA等)と違い「電気通信事業者」として届出し、「通信の秘密」の保護を徹底する慎重な姿勢からも、社内で感じます。
https://linecorp.com/ja/security/article/29
(追記)
【専門領域の記事へのコメントご相談】のお知らせが来ましたが、決して専門領域ではなく、ただの傍観者ですLINEがいかにプロダクトの哲学を大事にしているか、そしてuser centricで物事を慎重を判断してプロダクト開発を行っているかの良い実例です。
追記:私の在籍企業の話ですが、私は全く本件については全く関知しておりません。