外国人材法案が衆院通過 参議院へ
コメント
選択しているユーザー
私も法務委員会にて質疑に立ったが、これはあくまでも労働力不足を補う為の話であり、移民の話とは全く別。
特定技能2号は確かに誤解を招きやすい要素を含んでいるが、しっかりと説明責任を果していくしかない。
今回明らかになった技能実習生の生活実態については真摯に受け止め早急に対策を打つ必要あり。日本の国際的評価にも大きな悪影響を及ぼすことになる。
また、受け入れ人数や分野など今後決定していく事項に関してはその根拠を丁寧に国民に示していく必要がある。
同時に、国内労働力をフル活用できる環境整備を加速させる事が大切。いずれにしても移民政策については別途しっかりとした議論をしなくてはならない。
注目のコメント
衆議院での可決前に与党議員の中で、外国人労働者の聴取票を1ページでも読んだ方が何人いらっしゃったのだろうか。
殆どの方が実態を理解されていないように感じる。
過労死ラインを超える残業、最低賃金以下の月4万円手取りの報酬、経営者から一緒にお風呂に入ろうと迫られるセクハラ、仕事中に失明しても、指が三本切断されても労災認定すらされずに働けないなら強制帰国を迫られるなど、挙げればキリがないほどの劣悪な環境。
これはもはや『より高い賃金を求めて』ではなく、『命を守るための緊急避難』でしょう。
日本人でなくて、外国人労働者になら何をしてもお咎めなしなんてありえない。
この杜撰な状況をまず改め、外国人労働者が働きやすい環境を整備しなければ、日本と世界の関係に大きな禍根を残す。
大きな夢を抱いて日本に来てくれた世界中の若者たちに対して本当に申し訳ない気持ちになる。
人権侵害の助長を放置・拡大する政府の目指す方向性は、美しい国とは程遠い。外国での生活経験や勤務経験があり、現在外資系企業の日本法人で働いている、日常的に日本以外の価値観を持った人たちとのコンタクトを取りながら日々過ごしている立場から言わせてもらうと、日本から一歩も外に出たことのない、あるいは日本の論理だけで仕事を進めて来た人たちの外国の文化や宗教や習慣への無理解をまず是正する必要があると思う。受け入れ先の経営者への教育をきちんとやった上で受け入れないと、悲劇はこれからも続いていくであろう。
あと、当然のことだけれど外国人労働者であっても生身の人間であるから、日本にいて数年経てばそこでの人間関係ができ、あるものは日本人と恋に落ち、子供を授かり、という人も出てくるだろう。そうした可能性などまるでないかのように何年かしたら帰るんです。人手不足が解消したら帰ってもらうんです、そこに人権問題は存在しないんですなどと本当に法律で管理できると思っているとしたら、かなりおめでたい。
それができないことは移民を受け入れて来た世界中の国の歴史が証明している。審議時間は17時間余り。しかも野党のいない「空回し」の時間込み。議論は入り口で、宿題もそのまま。この強行劇について、野党は「史上最悪」と言っていましたが、少なくとも私が見てきた対決法案処理のなかでは、明らかに最悪の部類だと思います。
首相外遊前に間に合わせたい、とにかく年内に成立させたい。そうした理由から、人道問題をはらみ、また国家百年の計にかかわる法案がかくも粗雑に扱われるとは、驚くほかありません。
国会は多数派のためにあるのではありません。そうであれば、議論などせずに採決すればよい。衆参とも与党多数なら、国会なんて要らないということになる。それはすなわち、議会制度を真っ向から否定することになります。
まして昨年の衆院選の結果は、与党よりも野党の総得票のほうが多かったわけです。議案に誤りがないか、少数派の不利益を見落としていないか。あらゆる角度から国民の代表たる議員がチェックする熟議の場でなければ意味がない。
「一強多弱」の長期化が、議会制民主主義をむしばみ、壊していく。そこまで言っていいのではないかと感じます。国会審議や国会対策を長らくウォッチしてきた立場でもあり、あえて日本の民主主義のために、重ねて警鐘を乱打させていただきます。