ゴーン会長の解任を決議 日産臨時取締役会
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注目のコメント
明らかに社内抗争の場合に社長の解任がいきなり決議された事例はありますが、不正等の場合、一般的には第三者委員会の調査結果を待って対応するのが一般的だと思っていた判断基準を変えないといけなくなりました。
(適時開示が出ました)
ゴーン氏とケリー氏両氏の役職を解いただけですね。
(以下開示より引用)
① 長年にわたり、開示される自らの報酬を少なくするために、実際の報酬額よりも減額した金 額を有価証券報告書に記載していたという不正行為 ② 目的を偽って、私的に当社の投資資金を支出するなどした不正行為 ③ その他、私的な目的で当社の経費を支出するなどした不正行為
グレッグケリーにつき、社内調査の結果、カルロスゴーンとともに本事案の首謀と判断される ため、代表取締役を解職いたしました。
当社は、引き続き、本事案の解明とガバナンス体制の改善について、検討を進めてまいりま す。
適時開示が出されるはずなので、その開示を待ちたいと思います。
今日は、アメリカが感謝祭なので私も仕事がほとんどないため、日産の株主構成を見ていました。
この後、取締役解任に向けて臨時株主総会を開くことになるのだと思いますが、株主の構成では、外国人が62%です。
大株主上位10位のうち、日本生命以外は信託銀行となっていますので、実際の大株主は機関投資家と思われます。
また金融機関の構成は17%弱です。
取締役解任は普通決議となりますので、議決権を行使した個数に対して過半数の賛成をもって可決されることになります。日産の発表は以下の通り。
<決議事項>
1. 取締役 カルロス ゴーン氏について、会長職を解くこと。
2. 取締役 カルロス ゴーン氏について、代表権を解くこと。
3. 取締役 グレッグ ケリー氏について、代表権を解くこと。
4. 当社のガバナンス管理体制および取締役報酬にかかるより良いガバナンスについて、独立した第三者の提言を適切に取り入れるための委員会の設置を検討する。
本件の進め方については、社外取締役の豊田 正和氏、井原 慶子氏、ジャンバプティステ ドゥザン氏の三名に委任する。
5. 取締役会長選任については、豊田 正和氏を委員長とし、井原 慶子氏、ジャンバプティステ ドゥザン氏によって構成される委員会を設置し、現取締役の中から取締役会長候補を提案する。
https://newsroom.nissan-global.com/releases/181122-01-j?lang=ja-JP&utm_medium=email&utm_campaign=&utm_content=+CID_d828c00b690126d3f630d81e33b4888b&utm_source=Email%20Alerts&utm_term=httpsnewsroomnissan-globalcomreleases181122-01-jlangja-JPリリースはこちらです。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120181122440398.pdf
正直、ガバナンスの改革をセットにしないといけないと思います。期限を設けて変えなければ、今度は現体制の専横化が進むと批判されかねません。
ルノーに申し出て、日本のガバナンス上、委員会等設置会社にしないといけないということにし、真に独立した社外取締役を増やすのが良さそうですが、できるでしょうか。お互い揉めるよりも1+1>2にする利害は共通しているはずですので。