日本のレッテル足かせ 楽天・三木谷氏が語る国際化
コメント
注目のコメント
中国では人口ボーナス(労働人口の増加)が終わった後、どこに経済の成長ポイントを見つけるかが議論されているのですが、仮説の一つにエンジニアボーナスがあります。エンジニアの数、増加率が成長エンジンになるのだ、と。
*********
――グローバルで活躍できる人材も不足しています。
「育てることは重要だが、それだけではない。コンピューターサイエンスの技術者は日本に1万6000人。米国は30万人、中国は100万人、インドは200万人ともいわれる。もう勝負にならない。それなら日本に来てもらうしかない。楽天は新卒採用の技術者の8割が外国人だ。文化的には日本企業だが、法人格的には日本企業のレッテルを貼られたくない」「日本から世界に羽ばたく」必要はなく、「世界で世界に羽ばたく」のほうがいいのかなぁと思う。
その観点で、英語化するくらいやっているのだから、本社を全部海外に移すことをなぜやらないのだろうと思う。
もちろん、楽天は日本が一番稼いでいて、海外はチャレンジする状態という理解。事業として大きいところに本社があるのは一種当たり前だし合理的。
でも、楽天に限らず10年後・20年後にその姿を変えたい、世界で戦いたいと考えるなら、そこから逆算して最適な構造を作っていくのもリスクは高いが一つの考え方。言語や考え方に日本独特のボトルネックがあるなら、それがないところに拠点を移して、企業の意思決定・運用プロセスがそっちが主になるように変えるのが中長期的には正しいこともある。
JTは買収をもって企業を変えた代表例だろう。「起業家精神を止めないようなメカニズムをどう作るのかが、僕の一つの大きなミッションだ」とのこと。創業社長のいる会社は、起業家マインドがその企業の強さの源泉です。