ビットバレー狂騒から約20年──いま日本のスタートアップに足りないのは「大企業によるM&Aとグローバル化」
コメント
注目のコメント
日本のスタートアップエコシステムはこの10年で劇的に進化しました。資金調達環境は良くなり、大企業はベンチャーとの協業を求め、安倍政権になり大胆なスタートアップ支援政策が増え、ほとんど書かれなかったベンチャーの記事がメディアを賑わす時代になりました。
残る課題はあと2つ。
大企業によるM&Aの加速と日本のグローバルで勝つスタートアップをどう増やすか。
3年後には世界に誇るエコシステムになるために、今が正念場。最早オープンイノベーションの日本の権威と言って良いであろうDTVS斎藤さんの流石の論説。
ではグローバル化をどうしたら実現できるのか、実際に実現している成功例はどこで、どんな背景・理由からか?
それが次にくる疑問なわけですが、その答えはシリコンバレーを見ていてはダメ、なぜなら米国ニアイコール世界なので参考にならないから。
故にイスラエル、インド、シンガポール、ロンドン、ベルリン、深圳を見なければならないのです。
またそこで重要なのは、
グローバル(外需)テックエコシステムと
ドメスティック(内需)スタートアップエコシステム
の峻別です。きれいに分かれているわけではありませんが都市によってそのどちらが強いのか、特徴があります。日本でもスタートアップを巡る環境はかなり良くなってきたと思います。一方、IoT, データで全てが繋がりはじめ、業界の垣根が溶け、これまで解決できなかった課題が解決できるようになっている中、大企業、既存の中堅企業とスタートアップの共創の仕方が大きく変わってきていることを感じます。新たなパラダイムにおける価値創造を構想していく力こそが求められていると思います。