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昨日のソフトバンクグループの2018年度上半期決算は、いつもとはまったく違う、非常に注目度の高いものでした。孫社長肝いりの10兆円ファンドがものすごい利益を生むようになった一方で、サウジアラビア出身の著名ジャーナリスト殺害事件が国際的に大炎上して、サウジマネーをバックにしたビジョンファンドにも逆風が吹いています。

NewsPicksでは現場から、新しいチャレンジとして決算会見を生中継しながら、そこにリアルタイムに解説を加えていくというコンテンツを作ってみました。そして午後4時〜5時という時間帯にもかかわらず、想定を超える人数のNPユーザーが視聴してくれたおかげで、非常に盛り上がりました。

この記事は、決算の数字上のポイントよりも、孫社長の発言を基にして「5つのポイント」を解説したものです。ビジョンファンドの尋常じゃないインパクトも、共有できると思っています。
Financial Timesは、事前にソフトバンクグループの決算発表の注目点として、①今回の暗殺事件を受けたサウジアラビアとの関係、特に次のファンドの組成の有無、②携帯事業の値下げ圧力による収益への影響、こうした決して理想的ではないタイミングでの携帯事業IPOの是非、③コングロマリットディスカウントの存在、④UberやWeWorkなどの上場に関連してソフトバンクの収益が底上げされる可能性、⑤一方で膨大な負債がある中で、昨今のIT株の下落やサウジ問題を受けての投資先の業績懸念、等々を挙げていた。(決算発表後も、「Vision」というムハンマド王子が使うキーワードを冠したファンドの先行きに懸念を示している。)

昨日の会見では、それらの多くに一応答えているが、市場が納得したかどうか。僕は、孫社長の行動力には日頃から敬服しているが、コーポレートガバナンスの軽視や、企業リスクの大きさについては警鐘を鳴らしてきた。特に利益相反の多さが問題だ。今回の会見で孫社長はVFに時間の97%を使っていると言う。それはVFの投資家にとっては好ましいことかもしれないが、本来、孫社長はSBGの株主利益を代弁する存在である。VFは連結されているので一定程度のinterest allignmentは図られているが、利益相反である。また携帯事業のIPOも、親子上場に該当し、利益相反取引である。

以下、昨日のコメント(https://newspicks.com/news/3437402?ref=user_345620)を再掲しておく。

「危険極まりない収支構造だ。これだけのハイレバで、これだけの株式の価格変動リスクを取り続けることは到底健全とは言えない。
株式の評価益で嵩上げされた決算ほど脆いものはない。別の言い方をすれば、あまりに過少資本だということだ。

加えて、これまでキャッシュカウだった携帯事業も大幅な値下げリスクに晒されて、しかも、利益相反を無視して親子上場させるのだ。

サウジとのことを横に置いたとしても、物事が逆回転し始めたら本当に脆い。」

以前の別pickご参照。
https://newspicks.com/news/3028699?ref=user_345620
https://newspicks.com/news/2832458?ref=user_345620
この人本当に事業家を超えて偉業家だわ。
イーロンマスクだってそうだけど、この規模とスピード感で、想像以上に色々考え抜いている。

「「皇太子にもお会いして、多くの大臣や政府高官にも会った。そこで私どもの懸念を伝え、事件の真相究明をしっかり行っていただきたいと申し上げた」(孫社長)という。
ただし「投資をする責務は、途中で投げ出すわけにはいかない。今後、新たなものについてどうするかは、事件の真相究明がしっかり行われた後に、もう一度よく考えることになる」と説明した。」
今回の決算会見は、サウジ記者殺害事件以降に孫さんが公の場ではじめて口を開くタイミングとのことで、国内外から大いに注目を集めていました。
一切その件には触れずに決算の説明のみするという選択もあったかもしれませんが、開口一番「多くの人が関心を抱いているトピックだと思うので、まずはじめにこの話を一言」と神妙な面持ちで切り出す様子が印象的でした。
やはり海外メディアからの質問は、サウジマネーに関するものばかりでした。
ユニコーンへの投資ではなく、ユニコーンをつくりだし、市場に送り出していることがすごい。目のつけどころの良さは、ビジョナリーであるがゆえ。我々知的空白オッサンの100歩先をいっている。

ちなみに、知的空白オッサンについては
https://newspicks.com/news/3424677/body/?ref=index
を参照。
「孫社長があまり笑顔をみせなかったのは、本当はサウジマネーをテコにして、もっともっと大きな計画を立てていたからだろう。」
これに尽きるのではないです?
増益の立役者、最大規模の収益マシーンであるビジョンファンドがサウジのスキャンダルで語れなくなってしまったのだから。。
SBだけでなく、サウジでの未来投資に期待していた企業は世界的に多数あるので、心の底では「何考えてるんだよ!」と思って同会議を欠席した人は多いでしょう。
湾岸アラブではトップの一声で全てが決まります。
つまりトップとの関係さえ良好に保っていれば怖いものなし。

ただし、そのトップが入れ替われば、周囲の人間も全てごっそりいなくなり、新しい人員が配置されます。組織としてのコンセンサスは無きに等しく、トップがそれまでのやり方を嫌えば、当然すべての関係はご破産に。

また新任は、前任と関係の深い相手を敵視するのが通常です。湾岸人は八方美人を最も嫌います

ファンドの資金のほぼ全てをサウジだけに頼ることの怖さはそこにあります。

(追記)
「サウジ国民の皆様からお預かりした資金」の件ですが、元々は国が石油などで稼いだお金で、国民に還元しなくてはいけなかったものですから、そういう意味では「国民のお金」です。

しかし、肝心の国民から見れば「本当なら自分たちが享受すべき金だろ」という話です。仮に投資によって儲かることがあっても、その利益は政府や王族が全て掻っ攫っていくことは想像の範囲で、国民が直接その効果を実感することはありません。この発言が文面通りであれば、やはり孫氏も国家や政府レベルでしか局面を観ていない、非常に空々しい言葉として聞こえます。
会見で一番注目されていたサウジ・ビジョンファンド部分は、本記事や既報の通りなので、それ以外に注目してコメントする。

まず上期の営業利益が引き続きずっと上昇している。
SVFの伸びが大きいが、未実現部分が多い評価額なので、ひっくり返ることもあろう。そのなかで、まるごとひっくり返っても営業段階で黒字というのは強い。

決算説明資料の11ページを見ても、国内ソフトバンク事業のEBITDAを元にした負債調達余地はまだある(ただ上場した後はそれをグループの負債能力として使うのは少し難しくなり、ヤフーと同じような使われ方になっていくのではないか)。また、保有株を担保として使った調達余地もまだ大きい。

国内事業については減益をさせないというのは、国内部分の上場を考えている今は、当たり前だがそういう方針でやっていくだろう。

サウジ既報:https://newspicks.com/news/3437484
説明会資料:http://bit.ly/2PGjqM7
決算説明会ログミー:https://finance.logmi.jp/319328
※ログミーは現時点では発表部分までで質疑応答については出ていない
昨日、NewsPicksでライブ配信したソフトバンク孫さんの会見のレポート。いつもとは違う重々しい雰囲気からスタートし、直後にソフトバンクホークス優勝の話題でつないで、業績の解説へ。
冒頭でカショギ氏殺害の話題を自ら切り出したのもさすがだし、何より、孫さんの語るビジョンにワクワクさせられた。

NP LIVE.とこうした直後の記事などをうまく組み合わせて、NewsPicksユーザーの皆さんに、NPでしか得られない価値を提供していきたい。
孫社長「低価格になるから、減益でもいいということは、ゼロから創業したソフトバンクとしては、絶対に言い訳として使いたくない」
創業社長の強い意思!
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
ソフトバンクグループ株式会社(英文社名: SoftBank Group Corp.)は、日本の携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連企業等を傘下に置く持株会社。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
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