「ハズキルーペ」CMに広告のプロが「負けた」と脱帽するワケ
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ものすごいチープ感が漂い、かつ、お尻で商品を踏みつける演出など、そこはかとない狂気を感じて妙に脳裏に焼きついてしまうハズキルーペのCM。出演者もよく引き受けたなと思うのですが、印象に残っている時点でCMとしての役割は十分に果たしているのでしょうね。
反対に、某経済紙の紙面で女性アイドルを起用した「AI秘書」を標榜するシステムの広告を頻繁に目にしますが、あのクリエイティブが刺さるのは、その女性アイドルのような生身の人間に秘書業務をやって欲しい人であって、システムの広告としては完全に間違っているんじゃないかと感じる次第です。CMに注目が集まりますが、ハズキルーペは広告戦略の前の事業戦略が優れています。
戦略成功要因を3つにまとめます。
①買収戦略
製造、技術、物流などの領域は全て買収→それぞれの企業の強みを掛け合わせて事業化→他社が模倣できないバリューチェーンを確立
②ターゲットセグメント
セオリー通りに、高齢化社会に適応+若い層も取り込み、全ての層にリーチ
※最近話題になっているブランディングの科学に書かれていることのモデルケース
③投資意思決定
広告には、大胆に100億円投資。
認知拡大に並行して店舗網を拡大するための投資。
何より、トップのリーダーシップが素晴らしい!
下記のインタビューを読むと、上記3つの戦略意図を理解しやすいと思います。
【トップ直撃】ハズキルーペのすべてを明かします プリヴェ企業再生グループ/Hazuki Company・松村謙三会長 https://www.zakzak.co.jp/eco/news/180724/eco1807240007-n1.html少し前にブームが起きたライザップさんの
CMにも同じことが言えますね。
カッコよく見せるよりも、
売るために知ってもらうためにはどうするか?ですね。
最初見た時のやられた感は凄かったです。
あの絶妙な表現は単に表現するという考えでは難しく
事業や哲学全般を考え抜かないと難しいのかもしれません。