【1分解説】免震不正ショックと「名門企業の不正」の共通点
NewsPicks編集部
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不正を働いたKYBを弁護するわけでは決してありませんが、規制や社会の要請があまりに厳しすぎることによって不正をする他なかった、しかしそれがどういう影響をもたらすか具にみていくと、さほど悪質ではない、というケースが少なくないような気がしています。
その根本的な原因は何だったのか。本日と明日の二回にわたって、過去の不正事例と比較するとともに、KYBのケースをわかりやすくひもといていきたいと思います。KYBのダンパー不正についてのまとめです。他事例含めた不正の共通点として、以下三点挙げられています。
①高すぎる性能や利益目標
②製造と検査の独立性の欠如
③内部統制・通報制度の不備
なぜ①のような無理のある性能目標が設定され、②・③のような構造的な問題が放置されたのか?第2弾ではその真因に切り込んで頂きたいと思います。
個人的には、問題が発覚・改善されなかった背景にある組織風土やマネジメントの問題については把握しておきたいです。役員・マネジャーとして、同じ過ちを犯したくないからです。安全性に問題ないから少しぐらいいいじゃないかー。不正に手を染めたメーカー側には、このような意識が根底にあるような気がします。各社の謝罪会見を見ても、どこか本気で謝っているように感じられないのもそのためなのかもしれません。
私事ですが、10年ほど前、購入予定だったマンションがJIS規格に適合しないコンクリートを使用していたことが判明。入居1ヶ月前に急きょ契約解除を余儀なくされ、企業不正に巻き込まれて大変な目に遭った経験があるだけに、一連のデータ改ざん問題がどうしても他人事には思えません