コミュニティ化する企業と投資家
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注目のコメント
とある先輩のIRマネージャーが、「IRも究極は投資家向けのファンづくりの活動」と語っていたのを思い起こします。
企業が向き合うべき市場は、①商品市場(対顧客・ユーザー)、②労働市場(対従業員・スタッフ)、③資本市場(対株主・オーナー)と言われますが、この中でも最もわかりづらいのが③の資本市場。従来は経営者やIRの人たちだけが向き合っていたけれど、この③も徐々に開かれてコミュニティになり、顧客が株主になる、逆に株主が顧客になる、というような形で融合している面白い事例だと思います。(本文中で触れているjunoのような例も含めて)
顔の見えない人たちからお金のみを集める「クラウド」ファンディングではなく、ユーザーが株式まで保有してくれる共感型の「マイクロオーナー」ファンディングが広がっていくと、ビジョンやサービス理解の深いオーナーが増えて、より企業の経営もしやすくなりますし、長い目線で見て企業の成長にもつながっていくのではないかと期待。
ここで紹介されているエメラダ・エクイティやFundinnoなど、新たな形でのこうした株式投資型クラウドファンディングが、単なる資金調達の一手段という側面を超えて、Runtripのように投資家のコミュニティをエンゲージするような形がもっとたくさん出てくると面白いなと個人的には思っています。企業と投資家、顧客などさまざまなステークホルダーとの関係はコミュニティ化していくーー。こうした変化について曽根秀晶さんにお話いただきました。
考えてみると、ともに目指したい世界をつくっていく上で、どんな形で関わるのか、その違いなのだということに気づかされました。
強度をもって思いを発信できれば、自分でコミュニティを立ち上げやすい時代でもあります。今回のお話に上がった企業をはじめ、これからもどんどん面白い「集まり」が生まれる予感がしますね!今THINKERSがクラウドファンディングを開催しているため、一文一文が心に響きました。
特にこちら!↓
「ユーザー・スタッフ・オーナーの三者の境目が曖昧になった世界がどんどん広がっていき、そのコミュニティの中のエンゲージメント、「ファンになっていく熱量」が反応し合いながら高まっていく。そういうかたちで企業は成長していくのではないか」
THINKERSの場合はユーザーは10代で、スタッフとオーナーは親世代が中心という特徴がありますが、その境目をつなぐため、熱量のある20代にコミュニティアドバイザーとして加わってもらうとともに、システムを自作するなど、10代ユーザー自身にオーナーシップを感じてもらえるように考えながら運営しています。