【山口周】「オピニオン」と「エグジット」で権力に対抗せよ
コメント
注目のコメント
フィードバックはとても大事。マッキンゼーにいたときにびっくりしたことの一つは、「アップワード・フィードバック」つまり上司やマネージャーへのフィードバックが仕組みとして組み込まれていたことでした。
日本の企業において、まだまだフィードバック=説教ととらえている、あるいは権力に対してフィードバックするなんて生意気であると考えている、そういう空気はあるのではないのでしょうか。
通常のフィードバックには感謝・指導・評価の3つがあって、「ありがとう」と伝えるのと、「こうした方がいいよ」と伝えるのと、「ここまでやると昇進するよ」と伝えるのを使い分ける必要がある。
権力に対しての「オピニオン」というと難しくそしてハードルが高く聞こえますし、なかなか行われないのが現実。トップ自らがフィードバックを「ギフト」ととらえてオープンに歓迎する姿勢を見せ続けることが重要だと思います"エグジットは極論すれば「あなたの下では働けません」と言って、権力者の影響下から脱出することです。"
社会人として精神的にも経済的にも職能的にも自立していないとオピニオンとエグジットは行使できないでしょう。我慢するなな、と言ってるわけではなく正当な権利として持っているわけですから使わなければ非常にもったいない。
無能な管理職や経営者はその本人、会社と双方にとって不幸しか呼びません。適切なフィードバックと退職勧告は会社のレベルを上げてくれるはず。オッサンの劣化要因は「権力格差指標(PDI)」だそうです。目下の人が「年長者に対して反論するときに感じる心理的な抵抗の度合い」が高いか低いか。PDIが高い国は、劣化が進む。
日本のはPDIは54。フランス68、香港68、韓国60、ギリシャ60、台湾58に次いで高い。フランスもきっとオッサンの劣化が進んでいるのだろうなぁ。
オッサンの劣化を止めるには、ちゃんと自分の意見を言うこと、そして抵抗することだそうです。抵抗が受け入れられない時には、その組織からエグジットする。