三菱UFJ信託が豪運用会社を買収、成長市場に的
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3000億円超の買収と大きい。
会社リリースは①、またCBAのIR資料は②.アニュレポ(69ページ)をみると、開示があるWealth Management部門全体の業績(保険なども含む)は、税引き後利益は約5.5億ドル、コスト比率は7割前後。チャネルとしてグループ内外の比率は分からないが
昨年は自社運用部分についてAUMが下落しているのは少し気がかり(決算プレゼンP68)。
三菱UFJ信託、相当規模が大きい買収だし、記事にあるように海外事業について着々と買収を重ねている。
グループの方針としては融資は撤退(③)、信託・運用にかじを切って、1兆円規模の買収もしていく方針を昨年出していた(④)。今回それで3000億円超の買収。
ファンドマネジメント領域はいくつか買収を重ねてきた(⑤)が、運用会社自体の買収は久しぶりだった気がする。
①http://bit.ly/2Prx8mb
②https://www.commbank.com.au/about-us/investors/results.html
③https://newspicks.com/news/3217884
④https://newspicks.com/news/2403627
⑤https://newspicks.com/news/1691880長年執着してきた貸出業務を三菱UFJ銀行へ移管し、「信託型コンサルティング&ソリューション」への経営資源集中を行う文脈の中では、整合性のとれた戦略展開だと思います。
なかなか20兆円単位のAUM(資産運用額)を擁する先の買収案件はザクザクあるわけではないので、相応の意味を持つと思います。
プライシングに関しては、情報が希薄なので適正な評価は難しいですが、あくまでも参考情報として、オリックスがロベコを買収した時の買収額はAUMの1%で、今回は1.5%。単純比較はできませんので、あくまでご参考。資産運用ビジネスは金融業ど真ん中であり、金融庁新指針にあるよう成長分野。
成長にはTech化とグローバル化が必至であり、何よりスケールメリットも大きいビジネス。
それにしても3000億ですか...。