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動物性集合胚:ヒトの臓器持つ動物作る研究が解禁

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  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    「動物の体内でヒトの臓器を作る」という、従来の研究指針では禁止されていた研究が、条件付きで解禁されました。もう少し具体的に言うと、

    ①特定の臓器が欠けるよう操作したブタの受精卵(胚)に、ヒトのiPS細胞を移植して「動物性集合胚」を作り、ブタの子宮に着床させる。
    ②欠けた臓器の場所にヒトの細胞からできた臓器を持つブタが生まれれば、その臓器を将来、移植医療や新薬の開発に応用できる可能性がある。

    …という研究です。
    指針改定の議論が始まったきっかけは、現在、米スタンフォード大教授で東京大医科研特任教授でもある中内啓光さんらの研究でした。中内さんの研究チームは、2010年に膵臓を欠損させたマウスの体内でラットの膵臓を作り出し、翌年には同じく膵臓を欠損させたブタの体内で、異なる遺伝情報を持つ別のブタの膵臓を作ることにも成功しました。同じ種同士とはいえ、大型動物では初めての成果でした。
    2017年にはラットの体内でマウスの膵臓を作製し、それを糖尿病のマウスに移植して治療することにも成功したと報告しています。

    東大医科学研究所教授だった中内さんが米国にも研究室を持つことになった背景には、マウス―ラット間の実験で基礎技術が確立していたにもかかわらず、本命であるヒト臓器作製の実験が日本国内では出来ない事への苛立ちがありました。2013年9月、スタンフォード大での研究室開設が決まったことを毎日新聞で独自記事として書いたのですが、中内教授が取材に対し、「もしこの研究しかしていなかったら、とっくに海外に移っていただろう」「今後指針が改定されるとしても実施までは何年もかかる。リスクをとらないという日本特有の体制では、新しいことはやりにくい」と語っていたのが強く印象に残っています。その数年前から、スタンフォード大や英ケンブリッジ大など海外の複数の大学から移籍の誘いが来ていたそうです。

    それから5年たっての指針改定。研究の進展の速さに倫理的な議論や制度面の準備が追いつかない、典型的な例だと思います。


  • 株式会社リクルートキャリア Web Developer

    まさかこんな所までと思うような記事。
    まだ課題も多いが期待も大きい分野なので、これから注意してみていきたいですね。
    知識不足なりに疑問なのが
    「臓器の成長スピードと劣化速度の関係」
    例えばですな、豚の中で5年でできた臓器を人間の25歳に移植したときに、非常に違和感がある気もします。
    もぉすこし調べてみようと思う興味深い記事です


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