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僕は創業2年間新野のことがかなり嫌いでした。笑 創業1年目、預金残高との戦いの中でエンジニアとして必死にプロダクト開発をしているときに、新野は「Mission/Valueが会社にとって重要だから一緒に会話しよう」と幾度となく話しかけてきました。僕はそんなことよりも実務で背中を見せることが経営者だとしか思っておらず、その話をほぼスルーしてました。しかし、数年後に会社が内部崩壊しかけたときに、新野が言っていた意味を痛感し、僕たちのValueである7つのルールを作ることでその危機を乗り越えることができました。本当に経営者として大きなものを学ばせてもらいました。
あるメンバーが僕たち3人のことを「梅田さんがどの山に登るかを決めて、新野さんがなぜその山に登ることが素晴らしいのかを説き、稲垣さんがみんなと登る」と言っていましたが、本当にその通りだなと思っています。
この大きな役割を担ってくれていた新野が退任します。しかし僕たちもこの10年で大きなものを学ばせてもらい、チームとして進化してきたので彼がいない中でも今以上の進化をしてまいります。そして新野がいつか戻ってこれたときに、彼が驚くようなMission/Value経営のUZABASEの姿を見せたいと思います。
是非、新野からの手紙を読んで頂けると嬉しいです。
「毎日、おもいっきり働けるだけで幸せである。」その謙虚な心を絶対忘れてはいけないと改めて思いました。新野がユーザベースに残した最大の遺産は、現在ユーザベースの幹となっているビジョンとバリュー経営であり、僕自身もその重要さを新野から直接教わった1人です。彼の残した遺産をしっかり引き継ぎ、進化させて行きたいと思います。
下記はその写真ですが、是非見ていただきたいです。
https://www.facebook.com/uzabase/posts/2100154906683260
新野さんは創業者の一人で、過去1年間の療養でいないなか、メンバーとして正直寂しさも感じていますし、こういうときに新野さんがいたらどうするだろうと考えることはしばしばです。そして今回の退任というのも、とても寂しいです。
一方で、写真での笑顔から分かるように、だからこそ笑顔で進まないといけないし、それで新野さんが戻ってくるときまでにユーザベースが展開するサービスやグループ会社全体が、もっと愛されているように頑張ることが、やっていくことだと思っています。
新野さんが何度となく「俺はこの会社をマジカルな会社にしたいんだよね」と言うのを聞いてきました。
また、この手紙には出ていないですが「マイノリティの尊重」とよく言っていました。この手紙だと「一人ひとりが人間性を抑圧されることなく~」という部分が相当すると思います。
マイノリティは性別とか国籍、性的趣向といったものだけでなく、立場によってマイノリティに誰でもなるというものです。親にとっての子供、大企業にとっての零細企業、上司にとっての部下。
マイノリティへの尊重があり、マイノリティが生き生きできる環境を作れるか。そのためにオープンなコミュニケーションが重要で、だからこそ7つのルールの「異能は才能」にそれが触れられています。
それらがあるのがミッション・バリューに基づくマジカルな会社、愛される会社だと僕は思っています。
新野さんが戻ってくる時までに、もっとマジカルな会社にするしかない!
新野さんたちが、初めてGCAにSPEEDAの試作品を持ってこられた日をはっきりと覚えています。どんな質問にも明確にお答え頂き、成功を確信しました。それ以来、UZABASEを応援しています。NewsPicksも順調です。とにかく、焦らず元気になってから復活してください。人生は長いです。まずはお休みください。
プロレスラーの高山善廣さんがリング内の不慮の事故で、頸椎完全損傷に見舞われて今でも身体が首から上と掌くらいしか動かない状況で、高山さんのために仲間が集まって支援興業を行った際に、大先輩の前田日明さんが病院でリハビリ中の高山さんに向かって、投げかけた激励。
"高山の頸椎損傷を聞いたときは本当に驚きました。彼は自分と同じで小っちゃい子どもがいたりして、本当に自分のことのように真っ暗になったりもしました。しかしですね、いろいろ調べてみると、脊髄損傷、頸椎損傷、世界にはそこから奇跡と呼ばれる復活を果たして、普通の生活に戻った人、結構いるんですよね。高山! プロレスラーの体はな、神経で動くんじゃないんだよ。魂で動くんだよ。お前も魂で体を動かせるようになって、このリングに戻って来い!"
ご存じの方もいらっしゃると思うんですが、この方たちは過去に遺恨が会ったりして、仲たがいをした時期もあるんだけれど、やはり一緒に汗をかき、苦労をして闘った時代を共に過ごした仲間の友情は強い。
僕は勝手に、上記の前田さんの激励を"プロレスラー"を「経営者」に読み替えて、自分を奮い立たせていました。
経営者も同様に最後は魂で動くのだと信じています。
これを新野さんとユーザベースの創業メンバーの方々にも贈ろうと思います。
難しい決断だったと思いますが、どうぞお大事になさってください。
そして、梅田さんのコメントにある、
「毎日、おもいっきり働けるだけで幸せである。」
この言葉を改めて胸に刻もうと思いました。
一旦、大変お疲れ様でした。
今後の人生が更に実りあるものになることを祈っております。
治療と仕事の両立支援ナビ
https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/
仕事をしながらも病気に苦しんでいるメンバー、そしてそんなメンバーを有している組織において、少しでも上記サイトが参考になれば幸いです。
まずはご自身のお身体ファーストで御自愛頂いて、また経営の第一線に復帰され、会社を、いや日本経済をより良いものにして頂きたいと思います。
ある日、突然に「うちのCSはマジカルであるべきだから、ちゃんとマジカルな会社をみてこい」とアメリカの伝説的な通販企業ザッポスに行かせてもらう機会がありました。
SPEEDAのサポートデスクが他のサービスと圧倒的に異なるサポートをするのはこういった価値観からです。
この発表は悲しいことではありますが、地道にお客さんに向き合っていきたいと思います。とりあえず、5分後のお客様とのアポイントに全力を注ぎます。