化粧品「ドクターシーラボ」、ジョンソン・エンド・ジョンソンが買収
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シーズHDがJohnson&JohnsonのTOBに賛同
J&JはシーズHDの株式を約52%取得予定。
今後は国内外の顧客管理データベースやノウハウなどを共有し、海外事業やネット通販を強化したいと考えている。
J&Jはオンラインで販売網強化、高価格帯の商品開発などを進める。シーズHDは海外販路を活用し、海外売上高の引き上げを目指すほか、ネット通販を強化していく。
【市況】
全世界
・2020年の全世界化粧品市場は12.8兆円(2017年比+6%)
日本
・2020年の国内化粧品市場は1.6兆円(2017年比+3%)
・化粧品/医薬品の国内EC化率は5.27%と低く、伸び代がある
*参考: 資生堂Annual Report 2017
注目のコメント
ドクターシーラボを展開するシーズホールディングスに対して、JNJが100%子会社化を目論むTOBを行うことになり、シーズの経営からも賛意が表明されています。本日の終値3800円に対して、TOB価格は5900円(+55%プレミアム)の現金ディールです。
上場廃止で株主優待がどうなるのかが気になる方も多いのではないでしょうか。また買収完了後の製品価格戦略も気になりますね。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120181023421129.pdfおー、これは驚きました!
通販、ECに強いシーラボさんを加えるのは色々と展開が考えられますね!
シーラボさんが培った、顧客データベースマーケティングとアドテクノロジーはJJさんにとって国内で得られていなかった活かせる大きなポイント。
今後気になります!アウト・インの買収とは珍しい。SPEEDAで調べてみると、2000年以降で1000億円以上のアウト・インの案件は、ファンドバイアウトを除くと10件ほど。最大はVodafoneの日本テレコム買収で約1.4兆円、次がCitiの日興コーディアル買収(約9000億円)。
ドクターシーラボ、意外にも創業から約20年ほどの若い会社。もう少し経っているかと思っていた。
株主構成を見ると、現在CIC27.96%(創業者の城野氏の資産管理会社)、Cilag19.9%(J&JのシーズHD保有子会社)、また現社長の石原氏が1.27%。併せて、J&J日本法人代表の海老原氏はシーズHDの社外取締役(社外とは言えないと思うが)。
従前からCilagとCICの間で同意なければ売却等ができない合意があったとのこと。今回のTOBにおいては、応募はせずに、TOB成立をもって譲渡する契約を結んでいるとのこと。