市立病院の医師が「大量離職」、厚生病院と統合へ
コメント
注目のコメント
岐阜ではないですが、とある田舎町まで当直に行くことがあります。
人口が多くないのでそれほど救急車も多くないのですが、当直している当番病院以外は全く開いてないので、数10名の受診があり、基本的には一晩中寝られず、内科疾患も外科疾患も小児の初療もしなければいけません。
個人的な感想ですが、そういった当直を常勤医としてやると考えるとどうか。限界までがんばったとして月に10回強くらいの当直が限度でしょうか(基本的に週5日の日勤もこなすことになります)。それはプライベートも学術活動も全て捨てれば、といったところです。それが何年続けられるかと聞かれたら、5年ももてば良いほうでしょうか。比較的ワーカホリックで救急好きの自分でもそんな感じです(なんの基準にもなりませんが)。
それで例えば通常の勤務医の倍の年収3000万程度もらえたとして、どれだけの医師が働くかと言うと、少数でしょう。ちなみに概算で月400-450時間くらい働くことになりますが、人の命を支えながら自分の命を削って働くその仕事に皆様は医師免許を持っていたとしたら働きにいきたいでしょうか?
ワーカホリックに働いてくれる若手が10人くらいいればなんとかならなくはないですが、現実的にはそれでは続かないので、そこそこの人数がいても病院は解体・統合せざるをえなくなります。
離職した先生方も悪くないですし、残った先生方は更に負担が増えながら地域医療を支えているということでしょう(上記の概算ほどは流石に働いていないでしょうが)。もちろん患者さんたちには不便をかけてしまっているのですが、再編は必要かと現場は実感しています。
ただ、都会にはたくさん病院があるのに、救急車はたらい回しにあったり、そうかと思えば超高齢者に超濃厚な過剰医療ともとれる医療が提供されたり、いびつな部分が多いのも事実です、あまりに特殊な領域であることと保健制度や様々な既得権益によって自浄作用がないというか、最適化されていかないのです。
保健制度の持続可能性も喫緊の問題ですし、人手不足の問題は医療界にも根強くあります。どういう解決策があるのか、自分にとっても皆様にとっても他人事ではないのだけは事実です。どこかで聞いたことある話だと思ったら、私の地元でした。
任期満了が近い現市長の置き土産として、住民の間では大問題になっている… 程でもないんです。最寄りの救急病院としてはここしかないはずなのに、なくなったら不都合な住民な沢山いるはずなのに、この静けさ。なぜならみんな知らないから。
なお、この病院施設の跡地は、何らかの老人向け施設になるらしいです。