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作品の細断、計画通りでなかった=英国の芸術家バンクシー

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  • 鈴木沓子 ライター・翻訳家

    もしハート型の風船まで細断されていたら「オークションハウス」や「文化資本主義」の抗議のメッセージがより明確に伝わったのかもしれませんね。

    でも風船を傷つけないギリギリで細断がストップしたことで「最後の最後で希望を残した」、「バンクシーはヴァンダリストだけど同時にロマンチスト」と快い反響もありました。それはそれで、日頃から、自らPRするわけでもなく、稼いだお金をパレスチナの子どもたちやNPOに寄付しているバンクシーのアーティスト性や義賊的なふるまいを象徴していると思ったので結果的によかった気もします。

    一方で、アート界の内部(体制側)にいる人たちからの反応は冷ややかですね。「最終的に作品の値段が上がるのがわかってやっているんだろうから、結局、資本主義に取り込まれている」という批判をいくつか読みましたが、バンクシーは以前から体制の内にも外にも行き来できるポジションをキープして、その境界線上で絶妙なバランスを取りながら作品を作り続け、権威を揺さぶり続けるアーティスト。それは今に始まったことではないし、アート界の人は、バンクシーをアート独自のハイコンテクストで語りすぎて、見誤っている印象です。

    この世の中に生きてる限りグローバリズム化した資本主義から完全に逃れられることができる”純粋な人”なんて誰ひとりもいないし、バンクシーには使えるものは全部「転用&活用」して、自分の作品とメッセージを拡散させていくというストリートワイズなタフネスがある。

    究極のところ、この人は、自分の「絵」単体にはそこまで価値があると思ってないし、「アート界は利用できるだけ利用しよう」くらいにしか思ってないから、こうしたスタントができるのでしょう。

    いずれにしても、テレビや新聞でのアート関連の報道は「何億円で売買された」と値段のことが中心になることが多いですが、作品の方法論だったり、これがアートか否かが議論されることってあまりないので、今回の”失敗”も含めて、作家性やメッセージ性が世界的に拡散された意義は大きかったと思います。


  • 半分裁断された絵にまつわる出来事は今後何年経って聞いても胸熱なんだろうなぁ。まさにアート。


  • マーケター

    映画「カメラを止めるな!」がヒットした理由はなんでしょうか?

    それは、内容が良かったことは言うまでもありませんが、「無名の監督が、無名の役者を使って作り上げた」という「ストーリー」が裏にあったからに違いありません。
    このように、売れるコンテンツには必ず「ストーリー」が必要であるという考え方は、現在マーケティングにおいても重視され始めています。

    そして、その考え方はコンテンツだけではなく、芸術作品においても同じことが言えるのではと、私は思います。

    ・ 作者も腕がない理由も共に不明な「ミロのヴィーナス」

    ・ 制作中に天井から絵の具が垂れて失明の原因となったとされるミケランジェロの「最後の晩餐」

    ・ ダヴィンチが15年間もかけて作り上げ、一度盗まれても戻ってきた「モナリザ」

    それぞれ人々が想像を膨らませるようなストーリーが背後にありますよね。

    今回の作品にもこれで「本番だけ、途中で裁断機が止まってしまった」というストーリーが追加されたことで、価値もだいぶ上がったのではないでしょうか。
    個人的には、「わざとやったのではないか?」とすら思えるくらい、素晴らしいストーリーだと思います。


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