認知症とお金(1) 預金を引き出せない
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このシリーズが始まるようだ。大歓迎だ。
長寿社会の大問題が認知症だ。長寿、出生率低下からくる少子高齢社会、日本は世界の先端を行く。
医療制度、社会保障や年金制度など、このような社会を想定したものではなかったし、我が国の経済的成長も予想と違った 、とはいっても、予想もかなり科学的であったか、といえば??かも知れないが。
とにかく、日本は世界の高齢化最先端国なのだ。世界は日本が何をするか、注目している事は間違いない。
高齢そのものは素晴らしいことだが、大きな問題は、加齢と共にある一定の人たちに認知症が現れることなのだ。
60才台の 10年で 1 から5%へ、70才台で 5から10%へ、80才台で 10 から20%へ、90才台は20から 40%+ 辺りの頻度でこの診断のような状態になるようだ。日本には100才の方は 7万人を超えている。
認知症のコストは経済先進諸国で GDP の3.5%ぐらい。日本では年に 14兆円ほど、その40% ほどはGDPなど経済指標に出てこない、主に家族たちが支えている部分と考えられている。
親族の世話をすることで退職せざるを得ない人が年間 10万人とも推定されている。
医学的には診断、治療など、特に早期では明確で再現度の高い手法が未だないところにも課題がある。
お年寄りの世話は誰が、どこで、自立出来ない方の日常の生活は、銀行に預けたお金は誰が、日々のお金は?などなど、言って見れば未曾有の社会的大問題が日本社会のそこかしこに、明白なカタチで、一人ひとりのまわりに、自分のこととして、ヒタヒタと迫ってきているのだ。
このシリーズ、大いに期待したい。
そう考えてみると、最近、頻繁に「認知症」という文字、言葉を見聞きするようになったと思いませんか?