シャープ戴氏の誤算 中国拡販部隊がのこしたツケ
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注目のコメント
シャープ・Hon Haiの生産や販売の方針の推移が伺える記事。
個人的には、これまでの方向性は必要だったことだと思う。高品質だったとしても、シャープの液晶工場の稼働が回らなければ始まらない。ブランドが落ちるより前に、企業が続かなかったリスクがあった。
ブランドが下がったところから、これからどれだけ上げられるかが、シャープだったり外部環境の変化に伴う論点。元々Samsungだったり、最終製品まで手掛けていない部品メーカーとかも「安かろう悪かろう」から品質を上げて、ブランディングをして、市場を勝ち取ってきた。
日本企業も過去にはそのようにやってきたし、それを再度できるかできないか。いささか厳しい論調。
ブランドは一日にしてならず、シャープが安売り企業ブランドになってしまうというのも皮肉な話ではある。何をすれば、ハイブランドを維持できるのか、ブランドビジネスからは縁遠かった鴻海にはわからなかったとすれば皮肉ではある。
八尾を閉めて設計開発、デザインに専念すればそうなるか?というとそんなことはないだろう。ブランドはそんなに簡単に醸成出来ない。「シャープのシャープたる所以」は本当に製造機能無しでも実現しうるのかどうか?壮大な実験が始まったのだろうが、果たして。
(以下本文抜粋)
「実は鴻海が4月に公開した800ページ近くに及ぶ2017年の年報(日本の有価証券報告書に相当)の巻末近くに、富連網の業績の記載がある。営業損益は42億元(約700億円)もの赤字だ。この赤字が一概に天虎計画によるものとは言い切れないが、天虎が本格化する前の16年の営業赤字は約30億円規模。赤字幅は1年で20倍以上にまで広がった計算になる。鴻海はシャープを支える余力を急速に失いつつあった。」