ファミマ「家電6割引き」でバイト確保に「賃金上げろ」の声続出…本部に伝えてみた
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コンビニの労働問題では、コンビニで働く従業員の労働環境の問題と、コンビニを経営するオーナーの経営/労働問題の2つがあります。記事を書く側も読む側も、この2つを整理して議論しなければいけません。
▪️従業員の労働環境
・残業代が払われない、自腹営業を強要されるなどの問題は論外。辞めて次の職場に移りましょう。本部は現状把握を行い、労働基準法に則った運用をするように指導するしかありません。
・従業員が有給が取れないなどのファジーな部分。労働基準法としては、アルバイトであっても有給はあるはずだと思います。しかし、バイトで有給が取れる職場は、残念ながらあまりありません。コンビニ本部やオーナーを責めるよりも、有給が取れる職場を探しましょう。
・時給が低い問題。どちらかと言えば、従業員の問題。正社員でも同じ。正当に評価されていないと思うなら、他に移るしかありません。オーナーは、業務習熟度に応じて、時給を段階的にあげられるようにしましょう。離職率の低い店はコンビニに限らずやっています。時給が高い職場は、キツイですよ。仕事遅いと激ツメされますよ。
▪️オーナーの労働環境
本当に難しいのはこちら。フランチャイズオーナーは、経営者です。経営者である以上収入が上がるも下がるもオーナー次第、潰れるリスクもあります。一方、人件費や人不足が続く中、オーナーの経営が厳しいのも事実。本部は手を打つ必要があります。
・ロイヤリティ減額問題。おそらく、一時的な応急処置しかなりません。今の人不足と最低賃金上昇は構造的な問題。1%下げても数年後には、最低賃金の上昇がそれを上回ります。数年に一度ロイヤリティを下げていたら事業の継続性がなくなります。本部は設備投資をきちんと行い、店舗の効率化を行うことが誠意。
・経営者/労働者問題。もし、労働者の扱いになるなら、今後は、業務委託形式の契約が多くなるかもしれません。もしくは、直営店比率を増やし、店長採用を増やすか。どちらにしろ、会社員ではなかなか難しい1000万2000万の年収になる夢は無くなるでしょう。
・情報開示、フランチャイズ契約。フランチャイズ経営という点では、コンビニは情報がおそらく1番多く、書籍、事例や経験者も簡単に見つかります。10年、15年先まで契約をするのですから、悔いが無いように調べて始めるべきだと思います。アイリスオーヤマの市場価格が定価の5〜6割引なので、じつは全然安くなかったなんて落ちですかね。
大きな会社だと社員割引があったりするが、ネットで買った方が安いというアルアル。賃金上げろとの声が出てくることについては、そりゃそうだとも思いますが、結局はアルバイトする人が家電の割引で魅力的に写れば良い話。
何が奏功するか、一つのケースとして見守っておきたいと思います。