日本のすごいIT部門(2):理想的なIT組織とIT管理が機能するIT部門
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たしかにすごい事例だ。
特に明確な戦略意識があり、人的リソースが充実しているあたり、経営層のITに対する理解と強いコミットメントがあることが窺える。
とはいえ、この事例の「理想的なIT組織」は、
・外部環境の変化が小さく、中長期の見通しがきく
・人材の流動性が低く、中長期の人材配置が計画できる
・ITに対して潤沢な予算をかけられる
という条件が前提になっているようにも思える。
現在の市場環境を考えると、残念ながらこうした条件下にある企業はかなり限定的だろう。となると、当然「理想的なIT組織」のあり方も変わっていくように思える。それは例えば「変化を前提としたアジャイルな対応力」「業界構造/事業構造に変革をもたらす(必要に応じた)テクノロジードリブンのアプローチ」「ROIを見据えたコストパフォーマンスの実現」等々だろう。
組織は戦略に従い、戦略は外部/内部環境に依存する。常に「理想的なIT組織とは何か?」を自問自答し続ける組織こそが、「理想的なIT部門」と言えるのかもしれない。