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ノーベル賞受賞で相談殺到 誤解してほしくない免疫療法

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注目のコメント

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    再生医療・幹細胞生物学研究者

    この良い記事には現在「免疫細胞療法」の承認を目指して開発している立場から一言だけ付け加えておかなければいけません。免疫の作用を使ってがんを治療するものを大きく「免疫療法」と呼びますが、記事を読んで「免疫"細胞"療法」というものをすべて科学的根拠に乏しいものと憶えておくのは近い内にすぐ混乱を招きます。

    なぜならば「免疫細胞療法」に関しても現在米国や英国では先んじて承認され、現在日本で来年の承認を審査中であるCARTを始めとした遺伝子改変免疫細胞療法があり、間違いなく話題になるからです。(アメリカでは日本円で5000万以上の薬価なのでそれも議論に)こちらは主に血液がんですが素晴らしい臨床成績を収め、Science誌が選ぶ Breakthrough of the year 2013 に今回の「免疫チェックポイント阻害剤」と並列で「遺伝子改変(CAR導入)免疫細胞療法」も選ばれています。

    とにかく身につけてほしいリテラシーは、どこかの国の承認を受けたか(日本の場合はすべて保険適応になります)の1点だと思います。

    クリニックで行われる自費診療をすべて否定するつもりはありませんが、厳しい臨床試験をくぐり抜けて承認を受けたものと、そうでないもの、少なくともその歴然とした差がこの世に存在することだけは必ず意識して頂きたいと思います。

    人間は信じたいものを信じてしまいます。それが自分や自分の大切な人の命に関わる情報だったら尚更です。知識を持っていても抗えない例もたくさん見てきました。

    もう一つは、記事にもあるように無責任な「優しい虐待」にも気をつけたいものです。承認されたがんの薬というのは、どういう状況のどういうタイプのがんに対してこれこれこういう効果がありました。というふうに必ず適応が絞られています。その限られた対象範囲で試験が組まれ、証明され、承認されていることも考えて、夢の万能治療薬のように考えるのは少し冷静になりましょう。

    Breakthrough of the year 2013. Cancer immunotherapy.
    http://science.sciencemag.org/content/342/6165/1432.long


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    以前も書きましたが。

    自由診療で民間で科学的根拠なく行われてしまっている「免疫細胞療法」と、科学的根拠があり保険適応のある「免疫療法」がメディアを中心に混同されてしまっている現状があります。同じような名前をつけられてしまっているので混乱が起こるのも仕方がないのですが。「怪しい治療」と呼ばれるのは前者で、後者は現在日本でも大学病院やがんセンターなどで根拠を持って行われていて、2つは全くの別物です。ノーベル賞受賞をきっかけに脚光を浴びたオプジーボも、もちろん後者に含まれます。

    あまり混乱が大きくなるようであれば、学会主導で、名前を全くかえる必要があるのかもしれません。


  • 医師

    免疫の名を騙るクリニックが多数存在して無責任な治療で暴利を貪っていることやオブジーボは新たな分野の薬の一つに過ぎないというのは前提としてNPではもう一歩議論が深めることが出来ると思います。

    本庶佑氏が有名雑誌の9割が嘘だと仰ったように、今は常識と思われる治療であっても、後からの知見でひっくり返ることはザラで、より有効な治療を探すために標準治療から一歩踏み出す治療をする施設も実際にはあります。ただその場合は倫理的に患者さんに配慮する形で行われ、丁寧に治療効果や副作用の効果を見て、新たな標準治療にするために有効性を証明できる手順を踏んでいきます。そのような施設と適当に薬を使って副作用が出てもいざとなったら知らないという施設は疾病と社会に対する気概があるかどうかで見分けられると思います。前者の施設にセカンドオピニオンなどを求めるのはありですが後者にすると悲惨です。

    がんは誰もがなる病気ながら未だなお難しい病気です。一個の解決策だけでどうにかなることはまだまだ少ないと心に留めて頂ければと思います。


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