リチウムイオンを超えるか。電池に革命を起こす「亜鉛バッテリー」
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カリフォルニアでは州法でグリッドへの蓄電池設置の目標が設定されているので、いろいろ研究されています。先日聴いた講演では、経済的な技術であるかどうかよりも、州の量的目標をクリアしなければ、というプレッシャーが高いという印象だったので、果たしてそれが「呼び水」として作用してコストが安くなって普及するのか、カリフォルニアだけ税金をつぎこんで拡張性のない技術を入れるはめになるのか・・と首をかしげていたところです。
ナントエネルギー社。初めて聞きました。
Zinc-Airは結構昔から研究が進んでいて、充電時の過電圧と負極の亜鉛がモコモコ成長してくるデンドライトの課題があります。これらはバッテリーの安全性や寿命の問題を引き起こすので、恐らく何らかの方法で解決し、商用化の目処が立ったのでしょう。
この記事のポイントはアフリカでマイクログリッド向けに亜鉛空気二次電池(一次電池は日本でも商用化されてます)を提供する点。
つまり何か問題が起こっても影響が小さい用途から展開していることでしょう。系統につなげたり、都市の真ん中で燃えても困るので、まだそこまではいっていまいと捉えました。
また基本的に原理が同じリチウム空気電池は、先日NIMSとソフトバンクが共同研究の発表をしてましたね。恐らく亜鉛も二価になる点などの違いがありますが、ある程度応用可能かと思います。
どちらにしてもこうして電池まわりが活性化していくのは嬉しい限り。
【追記】NantEnergyの技術
https://nantenergy.com/technology/次世代バッテリーの最有力は全固体電池が筆頭ですが、リチウムイオンの性能限界が近づく中、新たな電池候補が複数出てくるのは頼もしい。1kwあたり100ドルを大きく下回れば、かなり優位性が出てきそうです。