超高額医薬品、迫る「第2波」 白血病薬など年内にも
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「米国で1回5200万円の値が付いた白血病治療薬の医薬品医療機器法(薬機法)の承認審査をノバルティスが厚生労働省に申請、年内にも承認される見通しだ」という。
「免疫細胞を活用して白血病を治療する高価なバイオ新薬だ。欧州でも8月末に承認され、4000万円以上の値が付くとみられている」、さらに「「1回約1億円」の薬も登場しており、 こうした第2波が保険適用されれば医療保険制度を揺さぶりかねない」、と。
超高額医薬品が次々と開発される、素晴らしい科学と技術の進歩のおかげだ、大朗報だ。しかし、なんでこんなに高額なのか?それはここではさておくとして、このような画期的新薬はもちろん日本にもやってくる。
日本をはじめ英仏独カナダなどの多くの経済先進国では医療は基本的には公的制度のもとで運営されてきた。米国では基本的には「貧しい人は勝手に死ね 」的制度だったので (マイケル・ムーアなど ) 高額医療費導入へのバリアは低い。だが他の多くの国では公費の大部分がこれらの製薬企業、多くは海外へ移行することになる。最近では日本では小野製薬- BMS のオプジーボの薬価が急速に下げられた。
勿論、製薬企業は慈善事業ではない、グローバル競争で合併などが世界規模で起こっている、最近ではタケダのシャイアの買収などが話題だ。
科学と技術のさらなる進歩でこれからも画期的新薬が 次々と出てくるだろう。さて、日本はどう対応していくのだろうか?
英国は最近「健康寿命を1年延ばすのにいくら費用が増えるか」を基準に薬の費用対効果を調べ、2万~3万ポンド(290万~435万円)を超える薬は公的医療保険から外すなどしているそうだ。新薬への費用対効果導入を巡る厚労省の議論は停滞気味のよう、命に値段をつけるような議論に抵抗感も強いという。
GAFA の台頭・席巻に見られる産業・経済構造への展開に遅れた日本の企業と産業政策では伸び悩む日本経済、世界一の高齢化などの課題を抱えて、公的医療・社会保障財源問題など、これからの医療政策の行方はなかなか先が見えない困難な道が待ち受けている。
解決策はあるのだろうか?難しい、だが、例えば「ブロックチェーンと国境を越えたグローバル保険」のような可能性を考え、私たちはブレストをはじめているのだ。どんな可能性が見えるか、誰にもわからない、だからアタマを使って知恵を出すのだ。公的保険である以上、その薬の効能と効果(延命・治癒とそれに伴う家族等の負担現象ないし本人の経済価値の創出)を比較して薬価を決定すべきなのは明白だと思いますね。公的保険で賄える上限を決めて、あとは民間保険などでカバーするという仕組みもそろそろ避けられないでしょう。そうすれば外資も日本市場から逃げないと思います。