日立、テレビ国内販売終了へ…ソニーと連携強化
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パナではなくソニーという点がポイント。
2008年に日立はパナと液晶で提携(ちなみに元々両社はテレビ用はプラズマに注力していた、パナは茨木と尼崎、日立は宮崎だったと思う)、テレビ用は姫路生産になった。
ただ、両社ともプラズマは液晶に負け、液晶・テレビでも規模で負けという状況で、2016年には姫路もテレビパネルからは撤退したと思う。一方で、テレビ自体の生産は継続(パネルは他社調達、組み立てはパナが自社かEMSかまでは調べていないが、日立は記事にあるように外注)していた。
その意味で、関係が深かったのはパナなのだが、今回連携をするのはソニー。
ちなみに我が家のテレビ、日立のWoooです…
2010年くらいに液晶テレビに買い替えて、その時に最初は何も考えずにシャープとかにしようと思っていたら、店頭で見るとシャープのVA方式より、IPS方式のほうが目で見て画質が良くて、デザインが好きだった日立の方にした。
ちなみにシャープもSamsungもVA方式だった。技術で勝って、市場で負けた例だと思う。リリースを種々見てみましたが、現在の日立の黒物家電の事業規模は積極的に開示されていませんし、今回のリリースに伴う業績への影響にも言及がないようですので、本件の影響は限定的なものではないでしょうか。
そもそも日立の生活・エコシステム部門は空調機、冷蔵庫・洗濯機など白物家電がメインです。テレビなどの黒物を扱ってきたのは系列店の品揃えへの対応と思われますが、大局的に見れば例え自社ブランドOEM品と言えども採算が不味とみたのでしょう。日立クラスの規模ですと種々のしがらみがあって事業の整理にもステップが必要なことが伺えました。テレビはすでにOEM化していたとのことなので、当てはまらないと思いますが、昔日立の研究員をされていた方の一言が忘れられません。
「日立の商品は、ありえないくらいコストかけてあれやこれやとテストするから品質は抜群によいのだけど、価格がその分高くなって結局負けるんだよなぁ」
松尾豊先生は日本の生き残る道はオーバースペックを極めることにあるのではないかと以前発言されていましたが、果たしてオーバースペックの行く末は。