トランプ氏、米朝会談「近く発表」＝開催地はシンガポール以外

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2018年09月26日

  北朝鮮は、文在寅大統領に、米国に対する新たな交渉の条件をトランプ大統領に伝えさせたのです。
  何とか非核化が進展していると示したいトランプ政権が、これに乗ったということでしょう。
  まがいなりにも、北朝鮮から、非核化の具体的プロセスが示されることになれば、トランプ大統領は「朝鮮戦争の終結」へと駒を進め易くなります。
  しかし、本来は、北朝鮮が核兵器とその運搬手段であるミサイルを放棄することが先であったはずです。北朝鮮が示すであろう非核化のプロセスを簡単に信用してしまうと、これまでの二の舞になりかねません。
  しかし、トランプ政権はそのようなことは承知の上で米朝首脳会談で何らかの結果を出そうとしているのかもしれないのです。2回目の米朝首脳会談で、トランプ大統領がどのような交渉をするのかを見れば、北朝鮮問題に対するトランプ大統領の真意が見えるかもしれません。