日本のベンチャーの生態系、足りていないのは何か?
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私は一番足りていないのは「買収というエグジットのチャンス」だと思っています。日本の大企業がシリコンバレーにベンチャーを買いに来ますが、それより国内のベンチャーをもっとどんどん買収すればいいのに、というのが持論です。
それと、先日VCの方から聞いたところでは、日本ではIPOマーケット(マザーズ、JASDAQなど)の参加者が「企業と個人」が多いために、わかりやすい消費者向けのベンチャーばかりが成功するが、アメリカでは「機関投資家」という玄人が中心であるため、企業向けのサービスやコア技術など、幅広いベンチャーがexitできる、ということらしいです。
なにしろ、そういうわけで私は「エグジット部分の多様化・ボリューム増大」がカギと思っています。
エグジットの可能性が高まれば、ベンチャー全体のROIが上がり、「嫁ブロック」も減ります。根性論ではつらいと思います。
あと、ベンチャーの「経営」ができる人、というのも足りてない気もするんですが、これはベンチャーだけの話ではないので・・入り口と出口(イグジット)は相互に密接に関係していますが、最も足りていないのは圧倒的に起業家の数でしょうね。
世の中全体のバランスから見れば、新しいものを生み出す仕事に関わる人がもっと増えて然るべきだとは思います。「若い人に不安定な仕事を無責任に勧めている」といった非難の声があることも承知していますが、それでもなお、「起業しろおじさん」の存在には意味があると感じます。
その点では次回論述されるという「労働市場と教育の問題」は本質だと思います。連休中にスタートアップ50社の起業家・経営者が集う合宿に参加してきました。
日本で圧倒的に足りていないのは、一に起業家、二に起業家、三、四はなくて五に起業家です。
起業家の数が少なければ、それほどベンチャーキャピタルからの資金や、Exitの機会があったとしても関係ありません。ほとんどのスタートアップは失敗するわけですし、記事中のユーグレナの出雲社長の例や、Airbnbなど、創業の時点ではまったく評価されていなかったスタートアップが大成功する例もあり、とにかく起業家の数が重要です。
起業家の数が増えていくためには、成功事例が増えていくことが大切だと思います。「隗より始めよ」という言葉にある通り、あの人が成功するなら自分でもできるはず、というような雰囲気を作り出すことが人材を集めるためには有効だと思います。