テーマパーク「成功の4条件」とは
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注目のコメント
"オンリーワン、ナンバーワンのイベントを積極的にどんどん仕掛けていったのです。"
様々なイベントを仕事を通じて見てきましたが、過去つまらなかった、というイベントはほとんどありません。面白かったね、また来たいね、というイベントのなんと多いこと。体験は強いです。
ただ、実際にリピートするものとなるとガクッと減ってしまいます。その理由は予定が合わない、予算がない、様々です。単に面白いだけではリピートしてくれないんですよ。圧倒的に感動させないといけないんです。そこにしかない価値を出さないといけない。当たり前の様な構造化を圧倒的に裏打ちされた経験から平易に語る様子は必見
"テーマパーク成功の条件は4つあります。
1つ目は商圏規模が大きいこと。2つ目はアクセスがいいこと。3つ目は雨が少ないこと。そして4つ目は明確なコンセプトです。
"
何がレバレッジポイントで競合に対してどの様な優位性を図っていくのか、という事業の本質を淡々と語られ、その領域がテーマパークであること自体が非常に勉強になります。
"商圏や立地に恵まれたテーマパークの雄、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンに真っ向から挑んでも、ハウステンボスに勝ち目はありません。テーマパークとしては致命的な欠点をいかに補い、どう戦えばいいのか。
黒字化の基本は経費を下げ、お客様を増やすことです。それには集客につながるイベントを開催し、お客様を呼び込まなければならない。魅力的なイベントこそがハウステンボスの生きる道だと考えました。
そして東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンにはないオンリーワン、ナンバーワンのイベントを積極的にどんどん仕掛けていったのです。エイチ・アイ・エスの業績を振り返ると2007年の営業利益64億円に対して、2017年は159億円。この増加分のほとんどがハウステンボス関連です。格安航空券で旅行代理店業を席巻した同社が、仕入先である空運にトライし挫折、今度は送客先の「コト」消費を担うテーマパーク運営で成功する経緯を見ていると、コア事業の周辺に勝機が転がっていることを学ばせてくれますね。