ECB、量的緩和終了の軌道外れず 10月から買い入れ半減
コメント
注目のコメント
金融政策については、これまでアナウンスしていたとおり、資産買入を年内で終了することを決定し、金利については、来年の夏までは低く抑えるとのこと。なお、経済見通しは引き下げています。
仮に、バランスシートの規模をこれ以上拡大しなくとも(新規の資産買入をしない)、再投資政策(償還期限をすぎた債券の買入)のやり方によっては、金利の年限拡大という緩和方法もありますので、今後、そのあたりも議論していくと記者会見で述べたようです(①)。このほか、議事要旨では、政策金利の対象となる金利指標についてもコメントがありました(②)。
①ECB理事会後のドラギ総裁発言要旨
https://newspicks.com/news/1440534
②EONIAに代わる短期金利指標、銀行団がESTER選択-ECB
https://newspicks.com/news/3314811欧州中央銀行(ECB)は金利を据え置き、資産買い入れを9月まで300億ユーロ、10-12月は毎月150億ユーロへ減額、そして年明け以降は買い入れを停止すると発表しました。ただし、満期がきた債券はその金額再投資をするとのことで、要はECBの債券保有額が横ばいになる。7月の理事会の結果に沿った内容です。
米国では中央銀行が資産の縮小を粛々と進めていますが、欧州では資産の拡大が終わる時期が見えてきました。