エクソン、中国に石化設備 米ガス輸出後押し
コメント
注目のコメント
"米中貿易戦争が激しくなる中、中国が米国産LNGの調達を拡大する道を広げることで、米国の顔も立てるしたたかな戦略も透けて見える。"
したたか、というか、LNGは元々報復関税の対象にすらなっていない。(原油は第2弾の品目に挙げられていたが、外されたようだ)
中国はLNGの輸入基地の建設ラッシュで、稼働率が上がらないので、石化需要があった方が合理的。輸入も増えているが、国内産も多少のシェールガスを含めて増えている(シェールオイルは全然ダメそう」。Exxonに限らず、相変わらず中国での化学プラントの投資が強烈。
『化学工場の新設計画も桁違い。向こう3~4年で稼働するエチレン設備の年産能力は1000万トン規模。25年までに3000万トン規模になるとの予測もある。日本の化学産業の5倍に当たる生産能力が誕生する計算だ。』
色々な化学製品で同様な状況が起こっている。
一方で、特に高付加価値なものほど、上流の材料調達だったり、運用ノウハウが問われる。
巨額の投資で需給が緩んだ後に、運用トラブルや規制変更が起こると、需給が一気にタイトになる。
最近だとシリコーンがそれかもしれないし、過去にはアクリル酸とかでも起こっていた。
https://newspicks.com/news/3289700ネームプレートとしての生産能力だけ見てしまうと、アジア圏、特に北東アジアにおいては中国一強状態にも見えてしまうが、【安定生産】が思いのほかうまくいっていないのが中国の石油化学プラント、というのも実態としてはある。
もちろん以前よりも改善はされてきているし、今後も改善はされていくのだろうけれども、【中国依存】によるリスクは留意しなければならないし、なによりも短期的にはどうしても起きうる一時的な需給バランスのアップダウンに翻弄されないようにしないとなぁ…と前職の時に頭を悩ませていました。。。