最有力候補、遊説中に暗殺未遂=腹部刺され重傷-ブラジル大統領選
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来月に大統領選挙が控える中、ブラジルで一大事件が起こりました。。。ご本人の1日でも早い回復をお祈り致します。
ボルソナーロ下院議員は、記事にもある通り、収賄とマネロンで収監中で被選挙権がない(はずの)ルーラ前大統領を除けば、ブラジル大統領選挙で支持率トップを走る最有力候補です。
小政党に所属し、移民排斥や銃合法化を訴える極右候補で「ブラジルのトランプ」と称されることも多いですが、汚職事件が多発する大政党の大物議員を尻目に、SNSでの緻密な選挙キャンペーンが人気を博し、アウトサイダー候補として台頭しました。
(アウトサイダーといっても、連邦下院議員を20年近く勤めているんですが。。。)
市場関係者の間では、ルーラ前大統領の息の根がかかった左派候補が大統領となった場合、構造改革が先送りされ、財政規律が緩むことが最も警戒されているため、今回の暗殺未遂事件がボルソナーロ候補に追い風に、左派候補にネガティブになる点からレアル買いとなっています。
(ボルソナーロ候補は、経済政策についてはブレーンに丸投げの方針で、ブレーンの方は構造改革を進める意思があるとみられています)
注目のコメント
まずはご本人の回復をお祈りしたいところです。
現時点では最有力と目されていたボウソナーロだけにどういう思惑でこういうことが起きたのか、つまり、犯人が誰か、という話になる。
前回の大統領選でも有力候補が飛行機事故でなくなるなど、まだまだ政界の闇は深いと言わざるを得ない。
ボウソナーロが当選したら経済的にはネガティブだという見方の人が多いのは事実なだけに諸々気になる展開。大変なことになりました。過激な言動で好き嫌いの別れる候補でしたがかなりの重症とのことで無事をお祈りします。
なお、現地の大学教授のコメントとして怪我からボルソナロ氏が復帰すれば(同情票も集め)一次投票では残るだろうとメディアが紹介しています。
それから、為替はレアル高に大きく振れました。ボルソナロ氏や4番手につけているアルキミン候補は当選してもバラマキはやらないとみられていますが、2番手と3番手の左派候補はその可能性があります。
本記事にもありますが、今回の事件でボルソナロ候補が復帰できれば彼に有利となり、仮に選挙戦を降りれば同候補に集まっていた中道、右派支持票が(現在4番手で金融市場が待望している)アルキミン候補に流れる、つまり財政状況を無視したバラマキは防げる可能性が増えてきたという見立てです。
追記 犯人は同州出身の40才の男で現在はどの政党にも属してないが、過去に極左の小規模政党のPSoLの名簿にある期間名前があったとの情報があります。現地紙コヘイオ・ブラジリエンセによると、犯人は、自身のフェイスブックでボルソナロ候補を「フリーメーソンの一派」などという言葉などで激しく非難してたようです。