1兆ドル企業アマゾンが「創造」する、熱狂・特許・リアリティ
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注目のコメント
NYタイムズの相当トンチンカンなAmazon評コラム。
議論の核である、なぜAmazonのマーケット評価が高いのかの理由が「ワクワク感」というのは根本的に間違っているのみならず真逆である。Appleが感性に訴えるラグジュアリーブランド企業であるのと対比的に、Amazonは理性に訴える企業である、水平的コンシューマコモディティブランドである。
論理が誤っているのみならず、ベゾスを、よりによってアメリカ知識人の心のヒーローであり、ベゾスと似ても似つかないジェイギャッツビーに例えるのは絶望的にセンスがない。ただのネット通販企業であり、なぜ日本の宅急便企業よりこんな成功するのだろうか。
ITだって日本企業はずっと前から導入している。
市場の大きさから恩恵を受けた?日本もそれなりに大きな市場がある。
海外業務があった。日本の宅急便企業はもっと早く海外に出ている。
何といっても、利益至上主義からの脱出。ずっと赤字でも夢があり、消費者の支持を得ている。
これはいままでの資本主義企業とは違う。
またアップルのような設計、生産、販売とも違う。
新しいアマゾン主義というか。Amazonの価値の源泉は何か?
記事だと「ワクワク感」とあるが、購買・使用体験として他と比較してワクワクするからAmazonを選ぶといういことは、あまりないのではないかと思う。
シンプルに「合理的である」に尽きると思う。
価格が安い、品ぞろえが良い、早く届く。いずれもどこから買うかという点で「ワクワク」といった無形なものではなく、合理的に重要なところ。
そこを担保するために、規模を拡大させ、物流を充実させ、プラットフォームとして圧倒的な障壁を築いた。
合理的ゆえに人は使うし、巨額の投資の合理性についても納得をしてもらえ、利益が出ていなくても(FCFは出ているのだが…)投資家がエクイティストーリーを作れる。
合理的かつ事業の汎用性が高い=事業領域が広いので、Amazon Effectという言葉がでてくるほど、潜在市場が大きいのもポイント(下記でメルカリとの比較で触れた点)。なのでエクイティストーリーの将来成長について、上限が相当に高い。Appleなど特定商材だと、そこが限られる(それでも時価総額世界一だからすごいのだが)。
https://newspicks.com/news/3274129
あとは、ひたすらに合理的すぎるゆえに嫌われないか、その合理性ゆえに投資を重ねているが、技術・環境の変化でそれが合理的でなかったときにレガシーにならないか、そこらへんが長期的な論点だと思う。