パネル投資競争 台湾2社も脱落
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注目のコメント
面白い記事なんだけど、あまり誰もPickしていない。。。
液晶パネルの競争の歴史を振り返っていてとても面白い記事。
エッセンスを抜粋。
・過去、台湾系AUO、Innoluxはかつて日本企業から技術供与を受けたりもして、液晶パネルの投資競争で日本との差をつけて抜き去った。特にTV用大型パネルやPC用の中型パネルが中心だった。意外とゲーム用などは日本企業(Sharp、日立(JDI))が根強く続けていた。自動車向けではInnoluxが結構存在感があるが、これはa-Siでの生産能力が結構あるからでもある。価格競争でも勝てるのであろう。
・自動車向けパネル市場は年間1.5億台、ゲーム向けは400-600万台程度と記事にはある。ゲーム向けはいくら3DSやWii U、PS Vitaが下火になっているとはいえ、少し少ない印象。
・スマホ向けでは韓国、中国との投資競争に負けたという分析はおおよそ正しいし、LTPS分野ではJDIやSharp相手にも台湾勢は後塵を拝した。(意外だが、a-Siでは市場を席捲した台湾メーカーだが、LTPSでは台湾は生産性も上げられなかったし、G6への投資でも追いつけなかった)
・AUO、Innoluxは慢性的な資金不足であり、有機ELでは投資金額も上昇しており、投入資金にも差が出た、と。この文脈で言えば、JDIやSharpも当てはまってしまうのだろう。1兆円も投資できる会社は無いし。
・スマホで覇権を握れなかった会社がみんな熱視線を送るのが車載などの市場であり、いくら市場拡大が続くとはいえ、これから一気にレッドオーシャンになっていくようには思える。そういう意味で言えば、JDIの新規市場立上げ活動は結構真っ当な戦略といえる。