焦点：北朝鮮悲願の高速鉄道、南北緊張緩和で実現するか

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2018年09月03日

  北朝鮮の高速鉄道構想に関する興味深い記事。「北朝鮮における高速鉄道の建設には、最低でも５年程度の工期と、最大２００億ドル（約２．２兆円）の費用がかかる、と専門家や鉄道会社幹部はみている」という。電力不足がネックだ。また韓国のKTXに技術を供給したフランスと北朝鮮が国交を持っていないことがネックになるだろう。さらに、在来の路線を使用して朝鮮半島とシベリア鉄道を接続する構想はロシアが先行している。シベリア鉄道と韓国・北朝鮮の鉄道のレールは連結されているので、改修を進めて列車ダイヤを組むことは困難ではないが、高速鉄道構想となると、KTXを持っている韓国が主役となる。