「お酒は少量なら健康に良い」はウソだった?
東洋経済オンライン
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科学的に言えば元々アルコールが人体に毒なのは当たり前です。
しかし木ノ実などを採取して生きていた原始時代、人々は実や果実由来の糖質と一緒に、発酵した自然のアルコールを摂取することが多く、人体にとって必要でありながら、当時非常に不足していた糖質をうまく取り込むため、人類の祖先はアルコールを分解するよう進化適応したとされています。
因みに糖質あまりの現在では、逆にそもそも体に悪いアルコールを一緒に摂取する生物学的な必要性が全くなくなり、アルコールを無害なアセテートに分解する酵素が存在しない遺伝的変異が多く見られるようになったという研究があります。
つまり遠い将来、進化の結果、人間はお酒を飲めなくなるようになる可能性がある、らしいのです。
ということで、既にお酒が飲めないよう進化してしまった人はともかく、未だにアルコール脱水素酵素遺伝子を所有している旧人類(当然私も含む)は、いつの日かお酒がなくなる日のことを思いつつ、せっかく残っている遺伝子の範囲内で適度に嗜まれたらよろしかと思います。程々の快楽は人生のスパイスになります。何のスパイスもない人生なんて味気ないですよね。お酒の程々とは依存しない程度ですから①昼間は飲まず肝臓を休ませ(二日酔いは×)②週2日以上の休肝日を作りましょう。このラインを超えなければまず大丈夫だと思います。
ただ依存症になってしまうとお酒が覚醒剤と同じになりコップ1杯でも飲めば再入院が必須という状態が一生続きます。専門的治療を受けても5年断酒率は約2割と治療が極めて難しい病態なんですね。そうならないために①②は厳守してくださいね。