CRISPRによる遺伝子編集技術、5〜10年で治療法として認可の可能性
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遺伝子編集によって、望む能力を持った人間を容易に作り出せるのだとしまたら、少し怖い気がします。
努力よりも遺伝子編集ファーストになってしまう気がします。
注目のコメント
遺伝子治療は医療の世界で今、最もホットな話題の1つです。すでに国内での臨床応用が近づいているのは、ウィルスを用いた遺伝子導入の技術です。欠損した遺伝子をウィルスに搭載して患者に注入し、足りない遺伝子を外から補充するというものです。血友病という病気の患者さんに、この遺伝子導入技術を用いて欠けた遺伝子を補充するという治療の研究報告を2年前のアメリカの学会で聴講しましたが、朝一番のセッションだったにもかかわらず、立ち見でした。
紹介されている遺伝子編集技術は一方、足りないものを補う、よりももう一歩突っ込んで、生まれ持った既存の遺伝子を「編集」する技術です。そうなると、個性を形作る遺伝子情報を変更していいのか、倫理的な障壁が一段と大きいものと考えます。また、編集が正確でないと、遺伝子異常を背景としたがんの発生リスクを増加させるなど、短期、長期の合併症のリスクにも懸念があります。
実用化までは5-10年という推測を述べられていますが、この技術をさらに安全性や倫理面、コストまで担保して汎用するには、まだまだ多くの障壁があり、時間はさらに要するものと想像します。