メルカリ、赤字拡大で株価急落でも「元凶」の事業に投資を続ける理由
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注目のコメント
特に新しいことが書かれているわけでもなく、上場届出書が出てきたときからコメントしてきた点。
Amazonとの違いを考えてみると、EBITDAや営業CF段階で赤字な事(上場前までは赤字額と流通額増加による未払金増加のバランスでプラスだった)、業容の広さ(Amazonは、国も商材(新品も中古も)も稼ぎ方(自社、マーケットプレイス)のいずれも広い)があるだろうか。
どこで赤字なのかによって、再投資がどれだけ持続可能かが決まる。営業CFやEBITDAでの黒字は、現業では稼げてかつ稼いだ分を成長再投資にあてることで、将来のトップラインの成長と障壁構築につながっているというエクイティストーリーができる。また、業容の広さ、アクセスできるマーケットの広さによって成長再投資を続けたときの限界のイメージが大きく変わる。
メルカリについて、短期的には成長投資が結果につながるのかが見えない。なので、短期的にはそれを止めれば株価は好感するのではないかと思う。
併せて、アメリカや新規事業について、KPIで大きな変化が見えて、エクイティストーリーへの確度が変われば、それは長期での評価につながる。
直近の決算については、米国のGMVの四半期ごとの推移について、以前より良くはなっている(下記でコメントした点。今の成長フェーズでは、前年比で見るより、季節性は意識しつつ四半期単位での推移を見たほうがいいと思う。それが自分の本記事との見方の違い)。これだけ資金を投じているのだから良くならないと困るともいえるが、そこが持続していくとエクイティストーリーを信じていく人が増えていくし、持続しなければ一層投資への目線が厳しくなると思う。
https://newspicks.com/news/3234746
ちなみにメルカリの昨日の終値は3595円。公募価格3000円(+19.8%)、初値5000円(-28.1%)、初日終値5300円(-32.2%)。売上multipleでみると、むしろ株価は随分安いとも見える。成長と投資ステージの会社の評価を市場でどう評価してもらえるのか、日本のマーケットの難しさを感じる。最初は話題性で個人投資家も多かっただろうが、しばらくは成長性を好む海外投資家比率が上がって行くんじゃないだろうか。